見えない愛2 (ページ24)

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忠義said
誰かが泣いてる声がする
この泣き声は…信ちゃん？
横山くんとすばるくんの声もする。
今はまだしんどくて目も開けられないから
静かに3人の会話に耳を澄ませた。

最初は何もわからんくて
俺死んだんかなって思っててんけど
しばらく話聞いてたらどうもまだ生きてるらしい。
でも…きっと再発やろな。
俺のせいでたくさん迷惑かけてるやんな。
なのにまた迷惑かけなあかんのか…
それやのに何でこんなに優しくしてくれるんやろか…
何でこんなに心配してくれて
寄り添ってくれるやろか…
俺がおらん方がみんな病院来んくてええし楽やのに
俺ばっか苦しいなんて…みんなも大変やのに…

でも今ここで違うって言って
割ってはいるのも違う気がする。
3人だけの特別な何かがあるんやと思うし
ここで俺が出ていったら信ちゃんが
素直になれなくなるかもしらんからな。
きっと横山くんとすばるくんの前やから
弱い部分をさらけ出してるんだと思う。
俺にはそれを邪魔する権利はない。

しばらくして丸ちゃん達が帰ってきて
横山くん達は交代で出ていった。
丸ちゃん達も信ちゃんの涙に気づいてたんやね。
みんな何で気づけへんかったんやろって
自分を責めてるけど何でエイトには
こんなに優しい人が集まったんやろ…

でもタイミングを見計らって声をかけた。
もちろん起きてたんかってびっくりされたけど
事情を話したら納得された。

しばらくしてお医者さんと看護師さんが
飛んできて色々確認してた。
確認してるうちに年上組も帰ってきた。

医｢先程の検査結果について
お話させていただきます。
…残念ながら再発が確認されました。
でもまだやれることはあります。
頑張っていきましょう。｣

ここで俺が泣いたら悲しんだら
みんな困るからあえて笑った。

忠｢はい。よろしくお願いします。｣

みんなびっくりしてたけど
これで誰も泣かれへんやろ？
俺の事で泣いてるんを見たないからな。

これからまた辛い日々やって思うと
嫌になるけど俺には大切な仲間がおる。