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『左馬刻ちょっとごめん、電話でてくる。』


「おう、頑張れよ。」


『うん。』

飲み屋からでて、電話に出た。


"おお!A元気にしとったか?"

『うん、元気だよ。』

"久しぶりにAんち行こうと思っとったんやけど今から行ってもええか?"

久しぶりに会える。

けど、複雑な気持ちになった。

『今は飲み出てるけど、簓は私に会いたい?』

会いたいって言ってくれるって信じてそう言ってみた。

"そーか、なら今日はええわ!邪魔したな!"

簓はもう私のこと好きじゃないのかな。

気づいた時には、もう言葉が出てしまっていた。

『…もう、いいよ。私のこと好きじゃないんでしょ?無理して会わなくていいから、忙しいのに気を使わせちゃってごめんね。』

こんなのただの八つ当たりだ。

けど、私の気持ちを少しでも分かって貰いたかった。

"ちょっと!なぁ、A!!"

すごく焦っている簓を無視して私は電話を切った。

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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2021年9月28日 19時

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