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7.理解者 ページ9

「少しは落ち着いたかい?」


そう、少し微笑みながら俺の顔を覗きこむようにして言ったのは
俺の良き理解者のマルコ。



「ああ…。少しな……


気持ちは晴れねぇが……」



俺のこの返答にマルコは
無理もないよ、と吐く。




「…ほんとに理解できねぇよ……


なんで寄りにも寄って調査兵団なんだ…?」



独り言のように呟かれたそれは
なんの意味もなく消えていく。



「…ジャン、Aだって、何も考えずに調査兵団に入るだなんて言うわけないさ。

彼女にも考えがあるんじゃないかな……」


「約束を破ってまでやりたい考えってなんだよ…」



「それは……、

僕にももちろんわからないけど…。


でも、あのAが君のことを何も考えてないはずがないよ、ジャン」



「……なんでそんなこと言えるんだよ

あいつがその理由を言ってたわけでもあるまいし…」



俺はマルコから言われた
なんの根拠もないそれに
半ば呆れながら疑問をぶつけた。



けれどマルコは俺の質問に全く動揺せず
はっきりとした声調で答えた。



「Aがジャンのことを一番に想ってる理由ならある。




――――ここに僕がいることだ。」





……は?


何言ってんだお前。




「ジャンが食堂を出ていった後、僕はAに医務室へ行くよう言おうとした。


けどAはこう言った。

自分は大丈夫だから早くジャンのところへ。
今のジャンは自分が調査兵団に志願する理由がエレンだと思っている。
早く兵舎に行ってジャンを止めてくれ。
ジャンには問題を起こしてほしくない。
……ジャンには憲兵団に入ってほしいって…」





俺の疑問に答えるように言われたマルコの言葉。

それは、俺を驚かす他ない。



「最後まで頭ん中は俺ばっかりかよ……


もっと自分のことを大事にしてくれよ…!!」



俺は…あいつの気持ちを踏みにじった。

あいつの考えをあいつの一番傷付く言葉で壊した。



「…俺は……、俺はどうしたらいい…?」




「ジャン…、Aに謝ってきたら?」


「今さら謝ったって許してもらえるわけ…」
「大丈夫だよ」


「は?何を根拠に」
「Aだからだよ。

Aはジャンのことなら何でもわかってる

だったら、全く君が素直じゃないことくらいわかってるだろ?」



マルコはニッと笑った。

それに釣られて俺も力が抜けたように笑った。



「言ってくれんじゃねーか。」


俺はマルコに礼を言って医務室に向かった。

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カラ松ガール(プロフ) - すっげぇ面白かったです!更新待ってます!大好きです!(唐突) (10月20日 9時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
由美(プロフ) - 続き、楽しみにしてます! (2019年4月25日 3時) (レス) id: 0c06f896af (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2016年1月11日 22時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ - 更新おねがいします! (2016年1月11日 9時) (レス) id: 90a1ec73c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ - 面白いです!更新頑張ってください (2015年8月18日 21時) (レス) id: a8e91fe3e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるぶ | 作成日時:2015年3月26日 14時

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