【進撃の巨人】ただ、そばにいたいだけなのに…【ジャン】 (ページ5)

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3.癖ページ5

すぐに嘘だとわかった。

こんなの長年一緒にいればわかる。

「…ふざけんなよ……」

「え…?」

「そんな嘘が通じるとでも思ったか

………エレンだろ…」

こいつは何かを隠そうとしているのか。

だとすればエレンに関係がある。

何故か俺はそう思いヤツの名前を口にしていた。

「なん、で…?違うよ、エレンは関係ない」

「庇うってことはそうなんだろ

調査兵団に入る理由がエレンと全く同じってのが何よりの証拠だろーが

てめぇエレンに何言われた?」

「だから何も言われてない
エレンは関係ないんだってば！」

Aの声からは焦りがみえた。

「関係ないなんて嘘だろ…

自分では気付いてねぇかもしんねぇけどな、
Aは嘘つく時は昔っから変わってない。

そうやって右耳に髪の毛を掛けるんだよ」

「…っ!!」

俺がそう言うとAは自分の耳に触れていた手を
急いで下ろした。

「…はっ！そんなに俺から離れたかったんなら言ってくれよ

俺は別に止めねぇぜ?

――行きたきゃ壁の外へでもどこでも行けよ」

「っ……待って…!!違うの…!!

理由を話すから！お願いだから聞いて！！」

Aは俺の腕をがっしりと掴んで訴えかけてきた。

その姿は、恐らく周りから見れば異常だったと思う。

否、俺自信もAが今にも泣きそうな、
苦しそうな顔で懇願する姿を見て息を飲んだ。

そして

「るっせぇな！！離せよ！！！」

思いっきり腕を振りほどき
食堂を出ていこうとした。

……が、

ガッシャァァァン!!!!