悔いなき選択－調査兵と元ゴロツキ－ (ページ25)

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貴方side

ｷｰｽ「開門始めーっ!!」

「!!」

団長の声で私は我に帰る

「(そうだ、今は集中しないと…)」

ｷｰｽ「今日また一歩我々は前進する!!

訓練の成果を見せてくれ!!

人類の力を思い知らせてやるのだ!!」

門が開かれた

外からは眩しい太陽の光と風が吹き込んでくる

ｷｰｽ「全員前進!!」

カタカタと自分の体が震えるのがわかる

それを紛らわすように馬を走らせた

.

.

門を出た瞬間広がった大きな大きな果てしない空に息を呑む

「す、すごい…」

ｲｻﾞﾍﾞﾙ「すっげぇ!!」

ﾘｳﾞｧｲ「ああ。悪くねぇ」

どこまでも続く広い大地と壁の外の風と空気

それらを感じていると前から声が聞こえた

.

ﾌｧｰﾗﾝ「おい、誰がびびってるって!?」

ｲｻﾞﾍﾞﾙ「任せときな！巨人なんて俺がチョチョイと始末してやるから!!」

巨人激ナメ発言をするイザベル

これはもめ事が始まる

ｻｲﾗﾑ「ふざけるなっ!!」

ほら、始まった

ｻｲﾗﾑ「巨人はお前らが考えてるような甘っちょろいものじゃない!!

これまで何人の優秀な兵士が食われてきたと思ってる!?」

「サイラム落ち着いて!!」

私が声をあげても興奮したサイラムは治まらない

それに追い討ちをかけるかのようなイザベルの一言

ｲｻﾞﾍﾞﾙ「俺が巨人を倒したらそいつらみんなゴロツキ以下ってことになっちまうぜ」

ｻｲﾗﾑ「なん…だとぉっ!?この…」

「危ない！」

サイラムがイザベルの馬に近付こうとしたがその間にリヴァイが入りサイラムを睨み付けている

ﾌﾗｺﾞﾝ「よせ!!サイラム!!

この先新陣形の訓練が控えてるんだぞ

いつ巨人が出てくるか分からん状況で隊列を乱すな」

ｻｲﾗﾑ「しかし…分隊長!!」

「サイラム、お願いだから壁の外で喧嘩はやめてよ!!」

ｻｲﾗﾑ「……」

ﾌﾗｺﾞﾝ「実戦は訓練とは違うからな…」

ﾘｳﾞｧｲ「フン」

この先がとても心配だ…

リヴァイは余裕そうな表情を見せるけど相手は巨人

リヴァイは強いらしいけど…

……何が起こるか…

.

.

兵士1「巨人発見!!

左手前方森林の中15m級!!

こちらに向かってきます!!」

兵士2「もう一体隠れてやがった!!

20m級こちらに向かってきます!!」

兵士3「まずいぞ…こいつは奇行種だ!!

フラゴン隊!!距離を縮めて死守せよ!!」

ﾌﾗｺﾞﾝ「巨人を荷馬車に近づけるな!!」