牛島さんと休憩。 ページ38
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今日で数度目の全員合わせ
超ハードな練習を終えたあとのセッション
数時間ぶっ続けでのセッションは、非常に頭を使うセッター…Aにとっては相当な疲労だった
それを見かねた白布が休憩を提案した
Aはそれに心の中で拝むレベルの感謝をする
同じく正セッターである白布もまた非常にしんどかったというのもあるが
Aはパンクしそうな頭を冷やしてくると言い、ベランダに出た
貴「ふぅ……」
ふわりと頬を優しく撫でる風は気持ちがいい
牛「大丈夫か」
貴「あ、牛島さん」
同じくベランダに現れたのは牛島で、Aは無意識に笑顔を浮かべた
自然な流れで牛島はAの隣に来るとそこから見えるグラウンドでやっているサッカー部の試合を眺める
貴「私は大丈夫ですよ。
牛島さんの方が大変じゃありませんか?
慣れないベースなんて」
牛「やり方さえ分かればあとはどうにでもなる。
だからそうでも無い」
貴「わぁ、すご」
いっぺんそんなこと行ってみたいなぁ、なんてAは苦笑い
牛「…お前の大丈夫は大丈夫では無いだろう。
辛かったらそうなる前に言えばいいだろうに」
このメンバーはそんなことも言えない仲ではないだろう?と牛島は言う
確かにそれはそうなのだが、みんなとても集中しているし、それを自分の都合で止めてしまうのもいかがなものかと思ってしまうのだ
牛「それに大概お前が辛そうになると白布も辛くなってくる頃だ」
貴「え、なんですかそれ」
牛「お前達は正セッターだからな。
午前の練習で相当頭を使う。
…その疲労が今の時間に溜まってくるのだろう」
彼の言うことは最もだ
Aや白布もまた身をもって感じていることでもある
貴「ふ、ふふっ、困ったなぁ」
牛「?どうかしたのか」
Aは困ったように、でもそれは至極楽しそうに笑った
貴「いえ…ただ、牛島さんに隠し事できないなぁって思って」
牛「なにか隠し事でもあるのか?」
貴「そんなものありませんよ。
でもこうやって話してるだけで私の事すぐに分かっちゃうんですもん。
隠そうとするとすぐ見透かされる」
牛島さん手強い!と言えば牛島はよく分かっていないのか、そうか、とだけ答えた
淡白な返答だが、Aはそれだけでも嬉しいのかまたふふふと笑う
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江(プロフ) - 霊夢どうふさん» 霊夢どうふ様。コメントありがとうございます!スランプ気味なので更新の頻度は落ちますが、どうぞこれからも読んでいただけると幸いです!! (2019年5月22日 18時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - あー…うん。ウシワカちゃん可愛い。かっこいい。しんどい。これからも頑張ってください!……はぁ……好きだわぁ…(語彙力) (2019年5月20日 0時) (レス) id: bd41a59bf6 (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 元カコです。これからもよろしくお願いします!! (2019年5月6日 22時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ぴのさん» ぴの様。ご指摘ありがとうございます!直させていただきました!! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
はるぴす(プロフ) - あわわわ!!更新されてるうぅぅ!!そして及川さん、なんか良い!!これからも応援してます!! (2019年4月5日 18時) (レス) id: 33a3e8dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2019年1月4日 0時