９５話 ページ25
貴「……らしくないこと、言ってもいい？」
X「あ？」
貴「……キス、したいなぁ」
弱ってる自分をこんなにもXANXUSにさらけ出してるなんて我ながら珍しいことしてんなぁ
しかもこんなこと口走って
でも、やっぱり好きだから落ち着く
XANXUSはAがそういった直後にそれをしてやった
こんなことをハッキリというのは初めてのことだったが彼の心にあったのは喜びと嬉しさだった
何度も何度も深く口付けてやる
絡めては吸って、なぞって
時折漏れるAの甘い声に酔いしれて
こんなにも彼はAに溺れていたのだと改めて認識した
どちらとなく離せば名残惜しそうな銀色の糸がふたりを繋いぐ
必死に酸素を吸い込むAに対し、少しだけしか息の上がっていないXANXUS
貴「は、ぁ……」
X「……本当にらしくねぇな」
貴「……怖いんだ。今とっても…」
X「怖ェだと？てめぇがか」
貴「そう、うちが。うちね、平和って本当に幸せなんだなってわかった」
X「はぁ？」
思わずXANXUSが顔を顰めながらそう言った
貴「さっきね、なんとなーく想い描いてみたの。ただ普通に殺しとかなんにもない生活で、ヴァリアーの皆がいて、隣にXANXUSがいるの。それでただいつもみたいに騒いでる」
X「……うぜぇだけじゃねぇか」
貴「でもXANXUSは皆のこと好きでしょ？」
X「……カッ消すぞ」
貴「どうぞ？XANXUSにカッ消されるならそれもまたうちの人生だったってことかな」
笑ってXANXUSにそんなことを言えるのはきっとAだけだろう
そんなにも愛おしい自分の女をXANXUSは自分の上に乗せた
疲れていたAはその安心感からか、うとうとし始め、寝た
X「……ちっ」
人間なんか簡単に死ぬ
今までどんな人間にも執着なんざしてこなかった
なのになんで俺はこんな馬鹿女に執着してしまうのか
惚れてるのは重々承知
それを差し引いても執着する意味がわからねぇ
X「てめぇだけは……誰にもやらねぇ」
俺のたった一つの唯一
X「……胸糞わりぃ」
俺はいつからこんな女々しい男に成り下がったんだか
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猫髪 - いや〜んあのルッスがお・と・こ・ま・え！ウフ♪~ きめぇ 夢主は家族愛だからこそ伝えることが出来る でも恋愛では無理 私も無理だよ そんな恥ずかしい愛してるとか好きとか大好きとか言えない！時々言うから価値がある私はそう思う これからも頑張ってください！ (2017年7月14日 19時) (
レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
くらげ唄(プロフ) - 初めまして。前々からこの作品を読ませて頂いている者です。いつも楽しく読ませてもらっています。何度読み返しても飽きません。とても素敵なので、これからも更新頑張って下さいm(*_ _)m突然失礼しました。 (2017年7月14日 3時) (レス) id: a5951aae28 (このIDを非表示/違反報告)
じっち(プロフ) - 猫髪さん» 読んで頂きありがとうございます！75話のマキは"巻き"の間違いでした。時間短縮の時「巻でよろしく」という感じに使う意味の巻きです！わざわざコメントいただきありがとうございます！ (2017年5月31日 21時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - 続編おめでとうございます！！ 1つ、私的に打ち間違いかなと思ったので言わせて頂きます 75話のマジがマキになってます 間違ってたらすみません これからも頑張ってください！ (2017年5月30日 5時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - リボーン好きのJK、あやかです♪主人公とザンザスの喧嘩や親友との信頼楽しませてもらってます♪でも月の守護者になったばかりにそんな運命を背負う主人公の背中は何処か寂しそうだと私は思いました...続きが気になって仕方ないです！これからも応援してます♪ (2017年5月2日 20時) (レス) id: b0dbeccab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じっち
| 作成日時：2017年4月9日 18時
