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「なんかその人ヤバいって！早く手離してよ！！」
「そうだった！！！」
男性ゲストは手を離し、ゲストだけで逃げた
女性は手が離れた瞬間ピタリと止まって、追いかける様子はなかった
しかし、次の瞬間
「逃がさないよ？」
「「ギャ━━━━━━！━！！！！！」」
走って逃げていた自分たちと、立ち止まっていたはずの彼女
けれど彼女はいつの間にか自分たちと併走していた
よく見ていれば、走ってはいない
彼女の体は浮いていた
「君たちは知ってるかな。海賊ゴーストの、裏話」
「いや━━━━━━━━ッ！！！！！」
「ひぃぃいいいいいい！！！！」
「ここにあった本物の宝。
あれね、呪われてるんだよ。悪魔に」
クスクスと不気味に笑う彼女
「悪魔は愚かな人間に喚ばれ、暇つぶしに宝を与えた。
そして、余興として宝に呪いをかけた。
その宝は、一つとして欠けてはならないという呪い。
欠けてしまえば、その身は呪われる。
海賊共はその宝を好きに遊んで使って呪われた。
物を食べても腹は膨れず、酒を飲んでも酔うことはない。
女を抱いても満たされない」
「ヤダヤダヤダ！！怖い！！！」
「うわぁぁぁあっっ！！！」
「陽の光に嫌われ、呪いを解くには山のようにあった宝を全て元の場所に戻さねばならない。
だからあのゴーストたちは必死に宝をかき集めた」
己の欲のために湧き水のように使った宝
二度と宝を奪われないように、海賊は全てをかけた。
彼女は必死に走るゲストのすぐ後ろをぴったりとついて回る
恐ろしくて足がもげるんじゃないかと言うほど動かしているのに、自分たちから離れることのない彼女
「君たち、私の宝を盗んだんだね」
「！？ち、ちがっ、げほっ」
「はぁっ、はぁっ、」
ゲストの前に出てきた彼女に、ゲストたちは急ブレーキをかける
しかしいきなり止まることも出来ず、2人は転んだ
「いたっ！」
「いっっ」
「盗人めぇー、待てぇー！！」
「「！！」」
「ほぉら、私の可愛いゴーストが来た。
怖がらないで、君たちも彼らの仲間入りだ」
「ヤダヤダ、何、なんなのこれ！！！」
「ま、まさかその呪った本人の悪魔…なんじゃ」
「ハハ、気づくのがおっそいなぁ」
ボ、ボボッボッ
青いし炎が溢れ、どの動物とも違う見たこともない黒い尻尾が現れた
触覚のように揺れる炎
青く照らされる彼女はニィと鋭い牙を見せた
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哭狼 - 江さま、続編おめでとう御座います！凄く面白かったです、サバナクローの脅し+αに夢主の迫力演技に推しの呪いの金貨エピソードが出て来てニヤニヤでした最高です！海賊レオナ寮長に見惚れる夢主が可愛い！途中で帰って手料理とか最後までラブラブでご馳走様でした。 (2020年12月20日 0時) (
レス) id: 8f6a028458 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ゆうなさん» ゆうな様。コメントありがとうございます！えっへぇぇて笑 そしてすごい好きって沢山言われた笑 とても嬉しいです笑 これからも楽しく読んでいってください！ (2020年12月12日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - えっへぇぇ、めっちゃ好きもう好き話すき面白くて好きすきすきです。 (2020年12月11日 14時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年12月7日 22時
