偽り笑って 5【3年A組】

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_____ドキュメンタリーにて。





《澪奈！澪奈！！》



《うわっ、冬華？！》



《今日、部活休み？》



《う、うん…》



《よーし！放課後デートだあ！！》





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《見て見て、これ可愛い！》



《本当だ、お揃いにしちゃう？》



《しちゃいますか！》



《だね！》





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《澪奈っ！全国絶対応援行くから！！》



《え、でも練習あるんじゃない？》



《まーね！でも大丈夫！！
結構前から休みの申請してたから。》



《それなら良いけど…》



《うーん…今から楽しみだわ！
あ、そうだ、あの子……茅野ちゃんだっけ？

茅野ちゃん誘って一緒に行こうかな〜
最近澪奈、仲良いし。》



《さくら？》



《うん、奴 隷とか言われてるけどそうは思えないし。
私もこれを機に仲良くしたいなーって？》



《…うん、私も2人が仲良くしてくれたら嬉しい》





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《行けっ！》



《行けっ！！》



《《やった！！！》》



《やっぱ澪奈は凄いわ……
こりゃ、私も負けてらんないね》



《冬華様も？》



《私も全国目指してるからさ、
澪奈との約束なの。

…………ってか、冬華様って何。》





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《れーいなーっ！！！おめでとーー！！！》



《うわっ、》



《澪奈！おめでとう！！》



《ありがとう、冬華、さくら！》



《どーいたしまして！
ほら、逢沢も！！》



《おめでとう、凄かったよ。

………それにしても、褒められるの苦手な景山がこんな喜ぶなんて》



《うるさいなぁ、行こ！》









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そこに映し出されるのは、
どれも大切な思い出だった。

思い出すと温かい気持ちが溢れて……苦しくなる。


全国大会からしばらくすると、
澪奈のドーピングの話題が出てきた。

勿論、それはこのドキュメンタリーの中にも……



本当に目を背けたくなったけど、
目を背けちゃダメだって知ったから。


………その時、



"ガラッ"





「さくら！！」





さくらが教室に入ってきた。
そして………





《澪奈、話があるんだけど…》



《……。》





スクリーンには、
さくらと澪奈が映っていた。

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