14 ページ46
「壮観だなぁ」
私は先生の行動に疑問を持ちつつも、指示通り黒板の前に並んだ。
少し怖いから…さくらの隣に。
「言ったよな？次、何かやったらペナルティだって。
……君たちの上には、爆弾がある」
先生の衝撃発言に、教室はざわめいた。
しかし、それを先生の声が一喝する。
「うーごーくな！！！！」
そう言われれば、誰も動くことはできなかった。
爆弾の下から、動くこともできない。
……生死の淵に立たされている。
そして、先生はスッとリモコンを構えた。
再び、教室はざわめいた。
「ちょっとまってよぶっきー！」
「私たち関係ないから！」
「そうだよ、やったの男子ですよ！？」
まあ、止められなかった私にも非はある……って事でしょうがないのか……死にたくないけど。
だって、澪奈の死の真相を、私は知りたかった。
「あ？」
「俺だって関係ない！」
「こいつがいけないんだよ！」
「人のせいにすんじゃねぇ！！」
責任の押し付け合い。
それには意味がないって言ったのにね？
………"関係ない"って無責任だよね。
もう、人質になった時点で関係大アリなんだよー。
「…はーい、はいはい」
見兼ねた先生がその場を鎮めようとするも、誰も聞く耳を持たなかった。
すると………
「お前ら聞け、おい！！」
先生はすぐ前にあった机を持ち上げ、黒板の方に向かって投げた。
先生の大きな声、そして机の落下する大きな音にみんなはやっと静かになった。
「これは、連帯責任だ。
……さ、死んでもらおうか」
先生の言っていることは…冗談じゃない。
先生の目がそう物語っていた。
生と死の淵に立たされている私たちは……
今にも、死のどん底まで落とされそうだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 534人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いちきんぐさん» あぁ！ごめんなさい！ありがとうございます笑 更新ゆっくりかと思いますが、頑張ります！ (2019年2月17日 7時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
いちきんぐ - 石倉くんの漢字が岩倉くんになってましたよ 更新楽しみにしてます (2019年2月17日 6時) (レス) id: 1eed6503a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2019年2月16日 23時
