知ってる名前 ページ46
買い物を頼んだはずのメローネから「スーパーまで来て欲しい」という電話で「何のために使いに出したんだ…」と、溜息を吐きながら彼と同じチームに所属し、そのチームのリーダーをやっているリゾット・ネエロはアジトの扉を閉める。
数十分かけ歩けば、いつも行くスーパーにたどり着く。
電話をかけた張本人は 金髪の女とそこに居た。
「メローネ、何のために使いに出したと思ってる？」
「そんなことより大変なんだよ！」
何が彼を焦らせるのか、顔にも声にも不安が表に出ていた。
「何が大変なんだ？」
「Aちゃんって覚えてるよね！」
「あぁ、あの少女か。彼女がどうした？」
「誘拐されたんだって！」
「？！…まて、ゆっくり話せ」
「だ〜か〜ら〜〜」
「そうゆう意味じゃあない」
リゾットもメローネもAという名前に聞き覚えがあった。
リゾットはスーパーで何度か会ったことがあるし、メローネはリゾットがアジトに連れて来て一緒におにぎりを握った仲だ。
リゾットはチラリとこの話をしたであろう女を見れば、泣きじゃくったのか目が赤くなり目元も腫れていた。
「あの…ネーロ・リゾット…さん、ですか？」
「いや、俺はリゾット・ネエロだ。お前は誰だ」
「Aちゃんの母親です。Aちゃんを知ってますか？黒髪で、日本人で、小さな女の子で…顔に火傷のような痣があるんです…！」
「知りませんか？」弱々しく言う女。
名前は間違っていたが、掠った。
リゾットとメローネが目を合わせ、リゾットはメローネに説明を求めた。
話はこうだった。
朝起きるとAの姿が見当たらなく、家を出た形跡もない。警察を呼びつけたのと同時に誘拐犯から電話が鳴った。
Aの声を聞きたいと言い、Aと電話をしてみればいつも行くスーパーにいるネーロ・リゾットに頼ってみては ？と言うニュアンスの会話をし、電話が切れた。
「なるほど、それでお前に聞き、たまたま該当する人間が俺で、又たまたま誘拐されたのが知り合いであるA…か」
「どうする？Aは知り合いだけど」
「まて、Aは何故俺に助けを求めたんだ？警察に助けを求めるのは妥当だろう」
フとリゾットの脳裏をよぎったのは初めてAと会った日のことだった。
Aは首のない獅子と会話をしていた。
それを目撃したリゾットはAに「表に出すことは控えたほうがいい」と注意を促し、それが何なのかも教えていた。
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さくらんぼ＆チェリー - こっ、更新っ。更新ばぁぁぁ。 楽しみなんや。ずっと楽しみなんや。お願いします。 (2019年9月7日 10時) (
レス) id: ced51d468f (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ＆チェリー - かなとさん» 言い方‥‥。優しく言えないの？ (2019年8月27日 21時) (レス) id: ced51d468f (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - パンバーガーさん» コメントありがとうございます！主人公くんは一生懸命女の子をやっているため女の子らしい仕草が自然と身に付きつつあり、結構不便だと思いながら、子供を満喫している節があるようですよ。オノマトペは前世から結構使ってます。これからも頑張っていきまーす！！ (2019年8月7日 18時) (レス) id: a2c150c1db (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - おっさんのくせにめっちゃ可愛いです← 無理せず頑張ってくださいね！ (2019年8月7日 10時) (レス) id: 46b12ccc15 (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - かなとさん» ご忠告ありがとうございます。多分外せたと思うので、また何かあればご忠告お願いします。……こんな不甲斐ない産毛が生えたような作者で申し訳ないです。 (2019年7月20日 9時) (レス) id: 62d4d7cd57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：管理人 | 作成日時：2019年7月19日 20時
