闇の会話のこと 2 ページ37
「どうして…(グスッ)わたしを…？パードレとマードレに会いたいよォ……(ヒックッ」
「あぁ、泣いちゃったよ。泣かない子だと思ってたんだけどなぁ……よしよし、泣かないでおくれ可愛い子。怖いよなぁ恐いよなぁ。わかるよその気持ち」
体を寄せ落ち着かせようと声をかけてくれるが…何が「わかるよ」だ。わかってんなら解放してほしいものだ。
というか、泣かない子だと思ってたってなんだ？誘拐はたしかに人を選ばなきゃならないが、それは大人の話じゃあないのか？
俺が散歩している時に会ったことがあるのか、もしくは見られていたか。
視界が欲しい。
「うぅっ…くらいのコワイヨォ」
「そうかそうか、でもダメだ。特にこのなかではね？俺の力じゃあライオンさんに勝てないから」
「！！」
あぁ、視界がなくてもわかる。
こいつ絶対にニヒルと笑ってやがる。
「お兄さんはスタンド使い？」
俺の獅子王が見えるってことはこいつもそうだ。
リゾットさん曰くスタンドは同じスタンドを持つものにしか見えないそうだ。
「よくわかったね、そうだよ」
尚、柔らかい口調に喋る男に鳥肌がたった。
俺は条件反射的に声のする方へと足を蹴り上げるが、止められてしまった。小さくても両足を掴む手は大きい。離れようとしても手は俺の足を離してはくれないほどの握 力
「暴力はいけないよ。大丈夫怖がることはない。俺たちは君を傷つけないよ。それは約束する。
お話をしようか、そうだな…何を話そう。
そうだなんで君がスタンド使いかわかったか教えようか？」
「見てたから…でしょ？」
「正解！あのライオンさんを初めて見たときは大きくてびっくりしたよ。どんな人のかな？って思ってたら、小さな女の子のでびっくりしちゃったよ。スタンドの名前はなんていうの？」
「し、獅子王」
「シシオウ？格好いい名前だね。僕のスタンドはね影のスタンドなんだけどね、影がある場所なら出入り自由みたいな？便利でしょ？」
「それでね」と続ける男の話をどこに向かっているのかわからない車に揺られながら話を聞く。
話を聞くに男はこの3.4ヶ月程俺に気がつかれないように影のスタンドを駆使しながらストーカー行為をしていたらしい。
そしたら、どんどん俺が欲しいという感情が湧いていたらしく。どうしたものかと悩んでいたら、友人に俺の誘拐を誘われたらしく賛同したらしい。
「運命だよね」
そう言って俺を抱きしめる男に気持ち悪いとしか思えなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらんぼ＆チェリー - こっ、更新っ。更新ばぁぁぁ。 楽しみなんや。ずっと楽しみなんや。お願いします。 (2019年9月7日 10時) (
レス) id: ced51d468f (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ＆チェリー - かなとさん» 言い方‥‥。優しく言えないの？ (2019年8月27日 21時) (レス) id: ced51d468f (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - パンバーガーさん» コメントありがとうございます！主人公くんは一生懸命女の子をやっているため女の子らしい仕草が自然と身に付きつつあり、結構不便だと思いながら、子供を満喫している節があるようですよ。オノマトペは前世から結構使ってます。これからも頑張っていきまーす！！ (2019年8月7日 18時) (レス) id: a2c150c1db (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - おっさんのくせにめっちゃ可愛いです← 無理せず頑張ってくださいね！ (2019年8月7日 10時) (レス) id: 46b12ccc15 (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - かなとさん» ご忠告ありがとうございます。多分外せたと思うので、また何かあればご忠告お願いします。……こんな不甲斐ない産毛が生えたような作者で申し訳ないです。 (2019年7月20日 9時) (レス) id: 62d4d7cd57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：管理人 | 作成日時：2019年7月19日 20時
