幼馴染 ページ28
1番見られたくなかった人が、最悪のタイミングで来た。
「…やば、3年じゃね？」
「…え、普通にタイプだわ。」
と、周りがざわめく。
「大丈夫！？A！！」
急に、私はそう声をかけられる。
今の今まであんだけ痛めつけていた人が優しくなる。
1人が優しくすると、みんなが駆け寄ってくる。
今まで、無視してた人たちも。
でも、突然の出来事で呆気に取られてる人たちもいる様でがやがやが収まらなかった。
「保健室、保健室行く？連れてこうか？」
くしゃみと涙で保健室もなかなかだ。
そう、思いながら私は
「大丈夫、私1人で行ってくる。」
と彼女らに笑った。
涙が止まらないために、周りが良く見えないが私は歩き出した。
教室を出ようとした瞬間、頭上から「おい」と呼ばれる。
それを無視して走り出す。
「おい！！」
だけど前見えないし、いいのは瞬発力だけだし、足の回転が速いわけじゃない。
階段を降りてる時、私は腕を掴まれた。
「大丈夫かよ。」
そう聞かれた。
私は困った。
大丈夫ではない、でもくしゃみは止まったが涙が止まらない。
ただ、ただ、嫌なことがあった人じゃないか。
私は何も答えられない。
答えたくもない。
必死に、いい案を探す。
思いつかない。頭が働かない。
「保健室、連れて行くから乗れ。な？」
と、彼は私に聞いてくれる。
その時、頭の中に「え、タイプ」と言ってたことを思い出した。
もし、この言葉に甘えたら。
明日、明後日明々後日、もっと絶望に叩き落とされるかもしれない。
その時、私の中で彼に関わることの恐怖が確立した。
クロをいじめっ子だって思い込む。言い聞かせる。
思いついたままの言葉を言う。
辛くて泣いてるわけじゃないが、泣いてたら刺さるだろう。
今まで一度も、
君の目の前で泣いたことがないのだから。
「もう、勘弁して。」
そう笑って泣いた。
その時、私は彼の手を振り払って、1人を選んだ。
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あ - 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (2020年5月7日 22時) (
レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…！！それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…！！応援、ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…！！そしてな、なんと！！？？そんな…嬉しすぎます…！！頑張ります！！本当にありがとうございます！！嬉しすぎて…(´；ω；｀) (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します！初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです！応援してます(^^) (2020年4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (2020年4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hitoesasami | 作成日時：2020年3月26日 3時
