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繰り返し ページ3

その日も、私は部屋から一切出なかった。

学校サボって始めたバイトで、稼いだお金を注ぎ込んだパソコンと携帯でゲームをした。

ゲームをした後は、寝て、みんなが夕食を食べ終わる頃に起きて水をお腹いっぱい飲む。
そしてお風呂に入って、また部屋に篭る。


今日の夜ご飯は、焼肉だったらしい。


心臓のあたりがキュッて絞まる。
でもまあ、仕方がない。私が悪いのだから。
私は逃げるように、自分の部屋に入る。
そしてベッドの中で蹲る。
急に泣きたくなった。


息を吸うだけで、胸がパンパンになって痛い。
吐くのも痛い。
背中が特に痛い。
楽な体勢を探したくて、ベッドの中をぐちゃぐちゃと動いた。
そんな時だ。

扉がノックされて、パソコンの光が光源の私の部屋に廊下の明かりが差し込む。


「入ってもいい?」


と、隙間から研磨の声がする。
私は布団から体を出して、ベッドの上に座る。
そして、髪をささっと手櫛で梳かして、スマホを弄りながら「いいよ」といった。

扉から差し込む光が急に大きくなって、更に部屋の電気がつけられる。
突然の光に目が驚いたのか、視界が真っ白になった。


「顔、合わせたの久しぶりだね。」


と、部屋の扉を閉めながら研磨が言った。


「そうだっけ。」


私は顔を見ないでそう答えた。
突然研磨が私の顔を覗き込んできた。


「隈、またひどくなってる。あと、クロくらい部屋に入れたらいいのに。」

「嫌だ。」

「なんで?」

「クロは綺麗なままで終わらせたい。」


クロだけは、私の中で綺麗な記憶、理想の私のままで終わらせたい。
クロの中の私は、前の私だけで十分だ。


「…どういうことかわかんないけど、クロ、結構心配してたよ。」

「研磨の心配だけしてればいいのに。」

「クロにとったら、俺もAも一緒だよ。」

「…優しいよね。」


なんだか、だんだん疲れてきてしまった。
もう直ぐで、糸が切れそうな感じだ。


「…ごめんね。寝る。」

「わかった。」


そう言って研磨は電気を消して、「おやすみ」と一言残して私の部屋を出た。
学校に行ったって、意味がない。
なんて思いながら私は目を閉じた。

悪夢の→←理想のまま



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- 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (5月7日 22時) (レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…!!それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…!!応援、ありがとうございます、更新頑張ります!!  (4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…!!そしてな、なんと!!??そんな…嬉しすぎます…!!頑張ります!!本当にありがとうございます!!嬉しすぎて…(´;ω;`) (4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します!初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです!応援してます(^^) (4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hitoesasami | 作成日時:2020年3月26日 3時

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