クラスメイト ページ24
拭いていると、だんだん身体が重く、身体が辛くなって来ているのがわかった。
だから、私は椅子に座って拭き始める。
それでも、だんだんとキツくなってきた。
そのうちに、どてっと頭から机に突っ伏してしまった。
あー…もうダメだ。
そう思った。
そして、
しんどい。ツライ。
2つの言葉が身体中を駆け巡る。
そのうち、身体の部分自身が、自ら「ツライ」だとか「しんどい」だとか言っているような感じがして来た。
「お、おい…。」
突然、背中に手が置かれる。
凄く優しかった。
「…はい。」
私は顔だけ声の方を向く。
タケトトラさんだった。
未だに、いざ、名前を言おうとすると出てこないのが申し訳ない。
3対3をしていた時はあんなにすらすら出てきたのに。普通の会話をすると、イヌさんとかトラさんとしか咄嗟に出てこない。
ほんと申し訳ない。
「…だ、だいじょ…ぶすか?」
「…うん。平気だよ。久しぶりで疲れちゃっただけ。」
にこっと、笑う。
なんか、この人すっごいおらおら系なのに喋るとおどおどしてるよな…。
こう見えてウブなのかもしれない…。
普通に話してくれた方が楽なのに、そう思った私は会話をすることにした。
「そういえば、同じクラスだったんだね。」
「そ…そうっすね…。」
「なんでそんな、緊張してるの〜。」
そう言いながら、私は笑う。
「2学年の初めから来てないから知らなかった。」
へへへ、とまた笑った。
私は、「ごめん、そろそろ帰るわ。」と言って立ち上がった。
「まだ部活だよね?頑張ってね。」
そう言い残して、教室を後にする。
バレー部がいる体育館に近づかない様にしてとぼとぼとゲームをしながら通学路を歩いていく。
誰かが、見ている。
そう思いながら歩く事で途中で電源が切れるのを回避できることを知った。
クロにおんぶされた日みたいに、電源が切れられては困る。
「…あ…。」
私は思わず声を出してしまう。
操作ミスしてクエスト失敗した…。
あと少しだったからかなりショックだった。
仕方ない、どうせあと少しで家だし。
なんて、珍しく前向きに考えてまた歩き出した。
家帰ったら、たくさんゲームしよう。
明日は休んでもクロは怒らないだろうし。
たくさんゲームをする想像をしているとだんだんとワクワクしてきた。
早く帰ろう。
そう思った私は少し駆け足で帰った。
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あ - 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (2020年5月7日 22時) (レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…!!それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…!!応援、ありがとうございます、更新頑張ります!! (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…!!そしてな、なんと!!??そんな…嬉しすぎます…!!頑張ります!!本当にありがとうございます!!嬉しすぎて…(´;ω;`) (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します!初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです!応援してます(^^) (2020年4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (2020年4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hitoesasami | 作成日時:2020年3月26日 3時