＊27駅目＊ ページ27
ーYouー
あれから一向にのんちゃんから返信が来ない。
お仕事中なのかな？？
そう思いながらも
何度も何度も通知が来ていないかスマホを確認している私は
もう末期なのかも知れない。
夜遅くまでのんちゃんからの返信を待っていたけど
とうとう返ってくることはなく
私はスマホを握りしめたまま眠った。
そしてスマホのアラーム音で起きたのが
次の日の朝10時。
今日は大学はお昼からだからこの時間に起きて準備しても全然間に合う。
起きてすぐにのんちゃんから返事が来ていないか通知を確認しても
のんちゃんからLINEは来ていなかった。
しょんぼりした気持ちを少しでも和らげるためにも
少し早めに家を出て、
どこかでランチしてから大学に行こうかな。
そうと決まればすぐに準備をして
家を出たのが11時半頃。
歩いて向かうと
自然とのんちゃんの家のマンションまで足を運んでいた。
ーここに来てものんちゃんに会えるわけないのに。
そう思って通り過ぎようとした時
のんちゃんがマンションから出てくるのが見えた。
会いたすぎて幻覚を見てしまったのかな？？
いや、でも、あんな高長身なイケメン、のんちゃんしかいないし
見間違えるはずがない。
私は思わずのんちゃんの元へ駆け寄ろうとしたー
でもー…
"望♪"
のんちゃんの後ろからキレイな女の人がやってきて
のんちゃんと仲良さげに歩いていくのを見てしまった。
気付いたら来た道を走って戻っていた。
ー何やってるんだろう私…。
あんなイケメンに彼女がいないわけがない。
何で今まで気付かなかったんだろう。
私みたいな一般人が
アイドルに恋をしても報われることはない
改めて、他でもない
私が恋したあなたに気付かされた。
.
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作者名：虹色流れ星 | 作成日時：2017年9月13日 22時
