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アスタムへ向かう道のり。
一つだけ気がかりな事があった。
『やだなぁ、僕は皇太子ですよ？僕の口にあなたのお菓子が入る前に、あなたの事が調べられるに決まってるじゃないですか！』
目の前の王子が言ったあの言葉。
一体いつから、どこまで調べられているのだろうか。
あの町の領主へお菓子を献上していたのはかなり前から、それこそグルッペンと暮らしていた２年前にはすでに献上していた。
もしあの頃から王子にも贈っていたとしたら、グルッペンの事が知られているかもしれない。
いや、もしそうならばとっくの昔にアステムはワズルを攻めていただろう。
そうは思うものの安心はできない、探るような目で王子を見た。
「ふふ、そんなに睨まないでくださいよ。多少強引に連れて行ってしまう事はお詫びします。ですが不自由な生活はさせませんよ、僕の宝物ですから。」
「あのやり方が”多少”強引だなんて随分ですね。それに宝物ってなんですか、私は物ではないんですけど。」
「僕ね、気に入った物全部大切に閉じ込めておきたいんですよ、僕の城という宝箱に。宝石でも人間でもなんでも、ね。」
「いい趣味とは言い難いですね。」
私の嫌みを含んだ言葉も気にしない様子の王子。
それどころかむしろ楽しんでるような感じさえする。
「お菓子はしまっておいたら腐ってしまうでしょ？だからAさんを閉じ込めてしまえばいいんだって思ったんですよね。」
貼りつけたような笑みに背筋がゾっとした。
頬に触れた手をパシッと払いのけると、それすらも楽しいと言わんばかりに目を細める。
嫌だ、助けてグルッペン…。
グルッペン以外の男の人に触れられる事がこんなにも気持ち悪いなんて思わなかった。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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