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暇だ、暇すぎる。
足をケガしてからグルッペンの過保護っぷりがすごい。
とにかく何もさせてくれない、必要以上に動くな立つな、私は一体どんな重病人なんだ。
ちょっと畑に出ようかと入口に向かうと、散歩に行きたいなら連れてってやろうと子供のように抱っこされてからはもう逆らうのをやめた。
とりあえず暇なので、定位置であるロッキングチェアで本を読むグルッペンのテーブルを挟んで向かいにイスを持っていき座って観察する。
まつ毛長くて羨ましいな、影できてるよ、すごいな。
陽の光でキラキラ輝く金髪は艶があって金色っていうより蜂蜜色って感じだなぁ。
あ、パンケーキ食べたいな。足が治ったら作ろう。
薄い唇は少し開いて柔らかそう。
やだ、なんか今の私ちょっと変態チックじゃなかった？
緩く首を振って視線をまたグルッペンの顔に戻すと赤い瞳と目が合う。
心臓がドクンと大きく鼓動したのが分かった。
「そんなに見られたら穴が開くんだが。」
「だ、だってヒマなんだもん。」
照れ隠しでそっぽ向くとグルッペンはふむ、と一言発すると立ち上がった。
そのままキッチンへ行き、戻ってくるとその手にはブドウが一房乗ったお皿が持たれていた。
コトリとそれをテーブルに置くとロッキングチェアを私の横まで持ってくる。
「剥いて。」
そう言って再び本を手に取ると読み始める。
暇潰しができるならなんでもいいや。
ブドウの皮を一つ剥いてからグルッペンに差し出すとパカリと口を開いたので口元まで運ぶ。
なんか餌付けみたいで楽しいぞ！そう思った瞬間、ブドウを持った指がグルッペンの唇に少し挟まれた。
や、柔らかい…！ってまた私は！変態っぽいんだってば！
幸いにも私の動揺している様は本に集中してるグルッペンには気づかれてなかった。
一呼吸置いて、次のブドウを剥き始める
次々と剥いてはグルッペンに食べさせる、途中何度か唇に当たってその度にグルッペンの唇に意識がいってドキドキする。
やっとブドウが最後の一つになったところで、ラスイチだよと言って差し出したブドウをグルッペンの口元に持って行く。
ブドウが口の中に入ったのを確認して手を引こうとした時、手首を掴まれた。
グルッペンの口から赤い舌がチロリと見えると、私の指をペロリと舐め上げた。
「ん。うまかった。」
手首を離され、空になったお皿をキッチンへ下げるグルッペン。
早鐘を打つ鼓動の中、舐められた指を見つめる。
足より心臓の方が痛いんですけど…！！
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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