＃１９４ ページ44
悟さんが私の元を離れてから、数え切れない程の肌に伝わる地響きと空気が震える程の爆発音がここまで届いた
それを感じる度、何度も目を開けて悟さんの安否を確認したくなったけど…
＿悟｢大丈夫だから……俺を信じて待ってろ｣
A｢…っ｣ｸﾞｯ
その言葉を、私はちゃんと受け止めて信じると決めた
いつの間にか無意識に胸の前で祈る様に握り締めた両手は、震えるぐらいぎゅっと力が入っていて汗が滲み…不安で押し潰されそうになっていた
だけど、不思議と恐怖は感じていなくて……
悟さんが守ると言ってくれた
だから 大丈夫だと……それだけは、自然と私を包み込んでくれた
悟｢……A、お待たせ…｣
A｢…！……っ｣ﾊﾞｯ
悟さんの声が聞こえて目を開けると、座り込んでいる私に目線を合わせて覗き込んでくれてる悟さんと視線がぶつかり…
A｢…ー〜っ……悟さん…っ｣ｷﾞｭｯ
悟｢ごめんな…怖かったか…？｣
思わず、悟さんの無事を肌で感じたくて抱きついた私に
悟さんも腕を回して優しい声で応えてくれた
その声色は、やっぱり今まで聞いた事無いくらい優しくて…
でも、もう大丈夫だと伝えるように頭を撫でてくれる その手の暖かさは…紛れも無く悟さんの物だと感じて安心した
A｢怖くなかったです…悟さんが守ると言ってくれたから…
でも……っ…良かった、悟さんが生きていてくれて…っ｣
悟｢俺を誰だと思ってんだ。最強術師の五条悟だぜ？｣ｸｽｯ
A｢ふふ…そうですね…｣
冗談混じりに言う悟さんの言葉に、私も漸く緊張の糸が緩んで来て笑顔になれた
夢じゃない…幻でも無い……悟さんが生きていた
こんなにも胸が熱くなって、苦しいくらいに嬉しくて…
きっと私は、もう この気持ちを誤魔化す事は出来ない……
悟｢高専に戻ろう…さっきの男が放った呪霊が、まだ彷徨いてるかもしれねぇし
Aが攫われたって事は、傑もやられたんだろ？上手く硝子と落ち合えてたらいいが…
術師が手薄になってる所に この騒ぎじゃ、混乱してるだろうからな
時期に ここにも高専関係者の調査が入るだろうが、流石に今直ぐには無理だろうし
とりあえず一刻も早く事態の鎮火が先決だ…｣
A｢はい…っ……ぁ……あの、悟さん…さっきの…｣
悟｢…？｣
A｢……いえ、何でもありません…っ…行きましょう｣
悟さんとその場を後にする時、私は一度も振り向かずに…複雑な気持ちだけを残して立ち去った
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます！ (2022年4月30日 10時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか？ (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2022年4月4日 0時
