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#188 ページ38

甚爾side

初めて今回の依頼内容を聞いた時、正直どうしたもんかと思ったが…

A「…」

こいつの存在を知って、勝算があると確信した

依頼を受けるに当たっての決め手は二つ
五条悟(あいつ)の術式の把握と戦術の徹底リサーチが可能である事

そして、呪術界トップの中でも極秘事項とされている五条悟の婚約者の存在


この二つがあって初めて、俺は五条悟を殺れると判断した

無下限と六眼の抱き合わせなんざ、簡単には倒せない

何せまだ未熟もいい所な餓鬼の頃であれだけの威圧感

俺の持ち得る呪具の数々とフィジカルギフテッドで得た身体能力や飛び抜けた五感……そして先の条件二つ

それらが全てピースとしてハマって、漸く今回の依頼が俺にとってメリットのある物となった


建物や地面を蹴って飛び回り高専の結界外を目指しながら、腕の中で突然大人しくなった その娘に視線をやる

さっきまで威勢良く睨んで来てた癖に…

まぁ、無理もねぇか……仲間は瀕死…もう一人は殺された

術師にとって死は隣り合わせの世界だが、一般人にとっては そう簡単に受け入れられる現実じゃ無い

話によりゃあ、こいつと五条悟の婚約は五条悟の方から持ち掛けたらしいが
見ていた限りじゃ一方通行って訳でも無かったみてぇだしな


…悪ぃが、これも金の為だ

受け入れ難い現実だと思うが、五条悟の体には さっきの呪霊操術の餓鬼とは比べ物にならない位の傷を負わせた

呪具の効果も使って容赦無く切り付け、足は滅多刺し…最後には頭を刃物で一突き…あれで生きてたら それこそ奇跡

せめてもの救いは、その現場を この娘に目撃させなかった事か…別に俺としてはどっちでも良かったがな


……ストッ

甚爾「ここまで来りゃ良いかな……追っ手は来てねぇみたいだな…」

着いたのは人気の無い大きな廃墟の様な場所
気配を探ってみるが、こっちを伺う様な視線は感じられない

高専内には俺が五条悟との戦いの際に放った呪霊がうじゃついてるだろうし、それで無くても今の時期は放っときゃ嫌でも呪霊が湧きやすくて術師は手薄…

そう簡単に俺を止められる術師も用意出来ねぇだろう

甚爾「おい、あんたの役目もここまでだ」スッ

A「…っ」ドサッ

俺が腕を離して自由にしてやると、その娘は力無くその場にしゃがみ込んで俯いたまま動かなくなった

甚爾「気が向いたら助けを呼ぶなり何なりしろよ…お前も死にてぇっつーなら話は別だがな」

そう言って立ち去ろうとした瞬間

A「…待って」

甚爾「あ?」

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:恋愛
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます! (2022年4月30日 10時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか? (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2022年4月4日 0時

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