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A「傑さん…!傑さん、離して下さい!私、悟さんの所へ…」グッ
私を抱えて硝子達の元へ急ぐ傑さんに、必死になって悟さんの元へ戻りたいと懇願する
だけど……
傑「駄目だ!悟なら大丈夫…あれでも無下限と六眼の使い手だ…簡単に殺られたりしないさ
Aがあの場に残ったら敵の攻撃で危険が及ぶかもしれないし、そうなれば悟だって動きづらくなる…今は信じて離れるしか無い!
それに、硝子達の事も心配だ…気絶させられただけならいいが…っ」
A「…っ」
傑「硝子達の安全を確保出来れば、いざ悟が怪我を負って帰って来ても直ぐに治療が出来る…
その為にも、今は一刻も早く安否確認が必要なんだ…ごめんね、A」
分かってる…私には反転術式も、呪力操作もまともに出来ない
呪力も扱えない私じゃ、あの場に残っていても悟さんの助けにならない事……でも…っ
A「悟さん…っ」グッ
信じて待つ事しか出来ない無力な自分が情けない…
さっき私を攫った男の人…あれは私が校内の窓から見たあの人影で間違いない
ずっと私の周りで起こってた怪奇現象の原因なんだと思う…
あの事故の事も、全部あの人の仕業なんだわ…
狙いが私なら、そのせいで悟さんが傷付くなんて絶対に嫌なのに…どうして何も出来ないの…っ
傑「もう直ぐ硝子の部屋に着くから、そしたらAも安全な場所へ…」
傑さんがそう言いかけた瞬間
ドドォ……ンッ!
「「…!?」」
突然聞こえた地鳴りがする程の衝撃音に驚き視線をやると、土埃で濁った空気の中…ゆらっと揺れる人影が微かに見えた
もしかして…!
早々と悟さんが無事に戦闘を終わらせて追いついたのかと期待した……けど…
甚爾「…よう、さっきは良くも やってくれたじゃねぇか」ニッ
傑「…!」
A「…っ」
姿を現したのは、私の期待とは裏腹に…悟さんが足止めしていたはずの男の人
私達に銃を向けながら、不敵な笑みを浮かべてこちらを見ていた
何で…あの人がここに……?悟さんと戦ってるはず…じゃ…
傑「なんで…オマエがここにいる…」
甚爾「なんでって……あぁ、そういう意味ね」クスッ
傑さんの問い掛けに、質問の意味を理解した その人は 小さく笑いを漏らして…
一番聞きたくない言葉を……私達に向かって口にした
甚爾「五条悟は俺が殺した」
A「………………え…」
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます! (2022年4月30日 10時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか? (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2022年4月4日 0時