＃１８０ ページ30
硝子side
Aの涙や辛そうな姿を見る度に、熟 この呪術界という世界は堅苦しくて面倒臭いと思い知らされる
Aの気持ちは、本人から直接聞く前から分かっていたし
五条のだだ漏れな気持ちも うざい程分かってて…
Aの為だという事は重々承知の上だけど、一層 本人に本当の事を話してしまった方がいいんじゃないかと思ってしまう
私の腕の中で、小さく肩を震わせながら悲しみに耐えるA
頭で理解するのと、本当の意味で現実を受け入れるのとでは 余りにも差があって…
Aの中で、五条と 五条の婚約者の為に 自分の気持ちを消し去るべきだと思う気持ちと
そう思えば思う程 重くのし掛かる自分の気持ちが ぶつかる度に、どうしようも無くなってしまう
それが今回、記憶を消すまでに この子を追い詰めたんだろう
A｢…ありがとうございます、硝子…もう落ち着きました｣
硝子｢ん…｣
私の腕からすっと体を起こして、少しの微笑みと…自分に呆れるみたいに眉を下げるA
A｢駄目ですね…私、最近 泣いてばかりで……昨日も傑さんに同じ様にご迷惑をお掛けしてしまって…情けないです｣
硝子｢え？夏油に？｣
A｢はい…全てはお話していませんが、記憶が戻った事を見抜かれた時に少し成り行きで…
あの日、どうして私が護衛の悟さんを置いて一人で駆け出してしまったのか…とか…話すべきだと思ったのと…
記憶を取り戻して、状況を再確認して…どうにも……一人では抱えきれなくて…っ｣
硝子｢…！｣
A｢あの話をした事で、私の気持ちもバレてしまったと思いますが…
それでも傑さんは、それ以上は何も聞かずに…優しく話を聞いて下さって…｣
硝子｢…そう｣
きっと夏油はAの気持ちはとっくの昔から察してた
Aは私以外の誰にも、Aが五条を好きだと気付かれてないと思ってただろうけど…見てりゃ分かるし…
何より五条の事は本人の口からも態度からも丸分かりだった
Aにとっては、友人の一人に気持ちを打ち明けた程度の事かもしれないけど…
本当、嫌な役を買って出たな…
硝子｢…そろそろ 彼奴らも、報告終えて戻ってくる頃だし…この話は…｣
そう言って話を切り上げようと、腰を上げた その瞬間
｢よ〜ぅ…その話、俺にも詳しく教えてくんねぇ？｣
硝子｢…！？｣
夕凪｢お嬢様…危ない…っ｣ｶﾊﾞｯ
その声に振り向くと、窓から身を乗り出す見知らぬ男が…
こいつ、誰…………
A｢貴方は……っ｣ﾊｯ
ｶﾞ……ｯ!!
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます！ (2022年4月30日 10時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか？ (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2022年4月4日 0時
