＃１７３ ページ23
傑side
傑｢…悟？Aが会場を出たから、君もこっちに…｣ｶﾞﾁｬｯ
Aと別れて悟を迎えに部屋の中を覗く
傑｢……あれ…？悟…居ないのか？｣
居るはずの悟からの返答が無く、不思議に思って部屋の中に入ってみると
窓際に静かに佇む悟の姿をやっと見つける
傑｢なんだ…居るなら返事くらい…………って…！｣ﾊｯ
悟の背中に声を掛けようと近付いて見ると、窓から入って来た風に乗って ほんのりと…何故か場違いな血の臭いがした
そして…テーブルの死角になって見えなかった悟の手元が見えてはっとする
そこに見えたのは……
悟｢……あぁ、傑か……丁度良かった｣ﾌｯ
傑｢…悟……それ…っ｣
悟｢さっき部屋に突然入って来て…暇だったし相手してたら動かなくなっちまった
こいつら、Aの事狙ってた呪詛師っぽくて…なんか腹立って手加減忘れて相手しちゃってさ｣
右手に一人、もう息の根も止まっているらしい人影と…
その足元にも一人、床に倒れ込んでぴくりとも動かない人影
よく見れば二人とも、顔の原型が無くなる程腫れ上がっていて…服も肌も血が滲みきっていた
窓が全開になっているから直ぐ気付けなかったが、その存在に気付くと意識しなくても鼻を通る生温い鉄の臭いが脳を刺激する
悟｢高専、連絡した方がいいよな｣
傑｢そ…うだけど……悟……服や顔に血が……怪我はしてない…のか？｣
平然と…淡々と話すその様子は嫌に不気味で…
何を考えてるのか…最早何も感じていないのか分からない程、逆に穏やかで…
手加減を忘れたって…それにしたって、この有様…
相手がどう仕掛けて来たか分からないが…最初から手加減なんてする気は無かったと察した
悟｢は？俺がこんな雑魚共に指一本でも触れさせる訳ないじゃん…こんなの全部返り血だよ｣
全然 気が付きもしなかった…
会場とこの部屋は硝子窓を挟んで直ぐ隣だって言うのに
……気付かない程 瞬殺だったって言うのか？
突然 襲撃してきた呪詛師 二人に対して、悟一人で……？
傑｢何でこっちに連絡してこなかったんだ…っ｣
何かあれば連絡を入れる様にと あれだけ…
悟｢狙いのAが居ない俺の所に呪詛師が来たって事は、もしかしたら それよりも強力な奴がそっちに向かう可能性もあっただろ
下手に傑に連絡入れて混乱させるより、さっさと片付けた方が早いだろ
しかも こいつら雑魚かったし、俺一人で十分って分かったから連絡入れるより先に殺っただけ…………それに…
俺なりに気を利かせてやったんだよ…傑とAに｣
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます！ (2022年4月30日 10時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか？ (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2022年4月4日 0時
