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#172 ページ22

傑side

Aは核心をつく事は何も言わなかったけど、それが悟の告白の話だという事は分かっていて…

ここだけの話にして欲しいと言った時点で、Aは私に自分の気持ちがバレる事も承知の上で…今話しているんだろう

それは勿論、私を信頼してくれている証拠なのだろうけど…


傑「…A、そんな苦しそうな顔しないで…」ギュッ

A「…!」

Aが望んだ事…望んではいけない事……それは、悟との幸せな未来

Aは未だに自分の婚約者が誰なのかを知らない
まさか悟が相手だなんて夢にも思ってないだろう

Aの身の安全に配慮した上での選択だと分かっていても、A本人にこんな思いをさせるくらいなら…今直ぐにでも全てを話してしまった方が 余っ程いいんじゃないかって……


けど、そう思う反面…

傑「Aは何も悪くないよ…大丈夫、私はAの本当の気持ちをちゃんと知っているから…

一人で苦しまなくていい……抱えきれなくなったら、またこうして話を聞くから」

A「…っ……傑さ…っ」ジワッ

Aを抱き締めながら……今、ここで全てを話してしまったら…
私の事なんて振り返りもせず、悟の元へ駆け出してしまうと分かって言い出せない弱く狡い自分にも気が付いてて…


両家で結ばれた規則…

その言葉を盾にして、君がどれだけ苦しんでいるか分かっている癖に口を噤んだ

傑「…大丈夫…大丈夫だから」

A「…はい……っ」グスッ


……ごめんね、A



必死に声を殺して肩を震わせるAを宥めるように抱き締めて、やるせなさか…或いは嫉妬か……

それでも、Aには笑っていて欲しいと願うじれんまか…


会場内からは死角になるはずのこの場所なら、きっと悟の目も届かないはず

そう思って、今だけは…と…
抱えきれない想いに苦しむ小さな肩を摩った




夕凪「それでは、お嬢様はあちらでお着替えを…」

A「えぇ。傑さん…すみませんが、少しお時間貰いますね」

傑「あぁ、焦らずゆっくりしておいで。悟には私が声を掛けてくるよ」

A「…お願いします」

上司からの連絡で席を外していた夕凪さんも戻り、夕凪さんにもバレぬようAの様子が落ち着いたのを見計らって
同じ建物内に用意してあった控え室で着替えをする為 Aが会場を後にした

それを見送ってから、私は悟の居る場所に向かった


コンコンッ

傑「…悟?Aが会場を出たから、君もこっちに…」ガチャッ

悟が居ると聞かされていた部屋のドアを開けると

傑「……あれ…?」

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:恋愛
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。この章内か、次の章では確実に落ち着きます! (2022年4月30日 10時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟と夢主ちゃんはいつ結ばれてますか? (2022年4月30日 0時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2022年4月4日 0時

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