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#106 ページ6

父「西条夕凪…」

夕凪「…っ…はい…!」

夕凪の事を父に聞かなくては…そう思っていた私より先に、口を開いた父が夕凪の名を呼んだ

何を言うつもり…?もし、夕凪に対して攻撃的な言葉を吐こうとしているのなら…その時は…っ

そう思い身構えたけど…

父「…お前が席を外していた間に取り決められたスケジュールは榊から聞きなさい」

夕凪「……え…」

父「…なんだ。Aの使用人を続けるつもりで戻ったのだろう…違うのか?」

夕凪「い…いえ…!仰る通りでございます…っ」

父「榊」

榊「はい」スッ

父「用は済んだ…私は次の会合まで資料の整理をする。その間にこの者に説明してやれ」

榊「かしこまりました」

A「…!待って下さい、お父様…っ」

父「…何だ」

別の部屋へ移動しようとした父を慌てて引き止めると、父は依然 声色を変えず足を止めた

A「…何故、夕凪を連れて戻ってくる事を認めて下さったのですか…」

父「…」

知りたい…ちゃんと…本当の事を……

A「お答え下さい………一体、どんなお話をされたのですか…五条悟さんと…っ」

父「……答える必要は無い。お前は余計な事などに気を向けず、自分のすべき事にだけ向き合っていればいい」

A「余計な事などではありません!あの方は……悟さんは私にとって大切な方なのですから…!」

父「………大切な方…と言ったか?」ピクッ

A「…っ」ハッ

いけない……つい…口が滑ってしまった…

婚約者が居る身であろう私が、父の前でこの発言は…

父「いつから私に そこまで口答えする様になったんだ

お前が家を留守にしている間、どこで何をしていたのかは大方報告を受けて把握しているんだぞ

お前がその様に口答えをするなど…随分と悪影響を及ぼす存在と長く時間を共にしていたようだな…?」

A「…っ」

父「これ以上 私に歯向かうような真似をすれば、どのような事になるかは…言わずとも分かるだろう

お前はもう少し賢い娘かと思っていたが…買いかぶりすぎたか?」

A「い…え……っ」グッ

さっきとは…比べ物にならないくらいの圧だわ…っ
息をするのがやっと……恐ろしくて目も合わせられない

これ以上 口を挟めば…今度こそ私の自由は戻って来なくなる

父「榊、何をしている。早くA達を連れて行け」

榊「只今……お嬢様、ご案内致します」

A「……っ……失礼致します」スッ



パタン…ッ


結局私は何も聞き出せないまま、追い出されるように部屋を出た

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:恋愛
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。以前もお伝えした通り、粗方のシナリオはあるので…順を追ってという形になります( .. )ストーリーとしては、まだ直ぐには落ち着かない予定です。また更新頻度についても、空いた時間に…という感じなので、申し訳ありません💦 (2022年2月28日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - Pさん、早く五条悟と夢主ちゃんは結ばれるのですのか? (2022年2月28日 18時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2022年2月26日 23時

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