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ﾁｭﾝ…ﾁｭﾝ……ﾁﾁﾁﾁﾁｯ……
A｢…｣
空を自由に飛ぶ鳥達に憧れる
広く澄み渡った空は何処までも繋がっていて、目の前に立ちはだかる物も…行く手を拒む鎖も無く気持ち良さそうに その羽を羽ばたかせる鳥達に
物心着いた頃から、私は籠の鳥だったから……
ｺﾝｺﾝｯ……ｶﾞﾁｬ
夕凪｢A様 失礼致します、そろそろ出発のお時間です｣
A｢…えぇ、今行くわ｣ｽｯ
私は生まれたその瞬間から、家の為の道具になった
…いや、家の為の道具になるべくして生まれて来た
私の家は古くから財力のある家系で、男児が生まれれば跡継ぎとして立派に大切に育てられ
女児が生まれれば、跡継ぎとして使えない代わりに
将来 有望な政略結婚を取り付けられる立派な駒として育てられる
女である私は、どう足掻いても駒としか見て貰えない
立派な学校に通わせて貰えるのも、他人から見たら蝶よ花よと育てられてる様に見えようと
全て父は自分の為に…家を守る為にしている事で
物心ついた時からそうだった
齢六つの時に許嫁が出来た
でも、あれから十年 経った今も名前は愚か
何処に住まうどんな方なのかも知らされていない
＿父｢お前は何も知らなくて良い…。いつか来る
婚約者が一体どんな人なのか気になり、滅多に顔を見せない父と対面した際に思い切って聞いてみたが、そう言って突っぱねられた
でも、幼かった私は 少しでもどんな人なのかという事が知りたくて
当時の専属の使用人達にこっそりと尋ねても教えてはくれなかった
月日が経つにつれて相手の所在を探る事も諦め、私は父の言う通り
望まれる通りの優秀な娘を演じ続けている
勉学は常に上位を死守し、花嫁修業ともとれる習い事もそつ無くこなしてきた
後何年、こんな生活が続くのかしら……
誰か…誰でもいいから……ここから連れ出してくれないかな
夕凪｢お嬢様、本日は学校が終わり次第 中央ビル最上階のホールにて 誠様のご卒業祝いのパーティーにご移動頂きます
各所の代表の皆様もお揃いになりますので、そのおつもりで｣
車で学校に向かっている最中、いつもの様に一日のスケジュールを助手席に座る夕凪が口頭で伝えてくれる
A｢…お父様も居らっしゃるのかしら｣
夕凪｢お忙しいので、ご挨拶のみではありますが…｣
A｢…そう｣
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momoko19960430(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。コメントありがとうございます。元々あらすじは決まっていて、最終的には五条さんと結ばれる作品として描いております。紆余曲折はありますが、見守って頂けると嬉しいです。頑張ります(^^) (2021年11月30日 14時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - Pさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年11月30日 1時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2021年11月22日 22時
