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はじめまして先輩 ページ10

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サバナクロー寮に着いてキングスカラー寮長が名乗りつつ(レオナ・キングスカラーというらしい)大雑把に寮でのルールを話す
ここではルールは至ってシンプル
"弱肉強食" それがこの寮のひとつのルールだった

話も直ぐに終わり、新入生たちは一応付けられている担当の先輩に連れられるようにして各々部屋へと向かう
しかし突然やってきた私に先輩などつけられておらず、どうしたものかと談話室にポツンと残っていた



「…寮長に聞くしかないかぁ」



なんだか嫌われてる気もするけど、こればっかりは仕方ない
私は腹を括り、まだ残っていた寮長の元へ駆け寄った



「あ、あの、キングスカラー寮長」

「あ?…ああ、そういやお前いたの忘れてたな」



うん、隠すことなく言い放ったね!!



「おいラギー」

「なんスかー、レオナさん。
ってあれ??…女の子?何でこの寮に?
てかなんでうちの学園にいるんスか?」



タレ目の大きめな獣耳を持った先輩がやってきた
どうやらこの人はラギーというらしい



「入学式の時に飛び入りで入学してきたやつだ」

「どういう状況っスか!?それ!」

「メフィスト・フェレスが連れてきた女だからクロウリーも入学を承諾した」

「メフィスト・フェレス!?
それって大昔の大魔法士っスよ!?」

「どういうことかは知らねぇが生きてるみてぇだな、その大魔法士さんはよ。
それでこの女の教育はお前がやれラギー」

「オレ!?
オレ レオナさんの世話で忙しいんスけど!」



…お世話?そんなことしてるの?この先輩



「あの、なら…」

「え?」

「私、家事得意ですし、ラギー先輩?が私に指導してくれるなら手伝える範囲でキングスカラー寮長のお世話お手伝いしましょうか?
まぁ、任せてもらえる範囲で、ですが」



私のせいで忙しいところをさらに忙しくさせてしまうのは実に心苦しい
だから私はそんな提案をした



「え、家事ってどこまで出来るんスか?」

「え?ほとんど全部ですよ。
私後見人はメフィストでしたけど一緒には暮らしてませんし、金銭面だけ工面してもらってあとは三つ子の兄と弟と暮らしてたんです」

「三つ子って…珍しいっスね」

「ま、まぁ…
でもそれもあって基本家事は私がしてたので慣れてるんです」



燐も確かに料理も洗濯もしてくれるが、洗濯や掃除に関してよく忘れることがあった
だからそれを見てよく私がそのフォローをしたり一緒にやったり



「君!家事で一番得意なのは!」

「料理です」


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(プロフ) - 國永さん» ご指摘ありがとうございます!直しました!どうぞ楽しんで読んでいってください! (2020年5月31日 0時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
國永(プロフ) - 退学は勘弁して欲しいが、大学は……になってました!更新頑張ってください! (2020年5月31日 0時) (レス) id: 513d619ea6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みおさん» 共感してくれた笑 ホント突然過ぎてとんでもないものが心臓に突き刺さりましたよ笑 そして応援ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月30日 10時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - わかります!笑おじたんにも、エースにもやられました笑笑 今回の話もめっちゃ面白かったです!次も楽しみにしてます! (2020年5月29日 19時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 黒揚羽さん» コメありがとうございます!楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年5月26日 12時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月24日 15時

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