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「あの人は私と兄を"人間"として育てたかった。
だから私たちは悪魔であることを知らず、人の社会で人として暮らしてたんです。
自分たちがどこか普通の人とは違うと、知りながら」

「そうじゃろうな…
悪魔は人型のものであろうと普通の人では有り得んほどの怪力を持っていたはず。
それは女であるお主も変わるまい」

「はい。
だから私たちは"悪魔"だと同級生たちにいじめられてましたよ。
今思えば的を得た悪口だ」



悪魔だと今言われればそりゃ悪魔だからね?と軽口でも叩けたものを
当時は自分は人だと信じて疑いもしなかったからな



「そんなこんなで、まだ悪魔として覚醒して一年経ったかな?ってくらいなんですよ」

「………なるほどな。
ならば魔力に慣れていないのもそれならば頷ける。
まだ生まれて一年の赤子と言うことなのだからな」

「マレウス様それはちょっとなんか嫌ですね」



間違いではないんだけども



「まぁそんなわけでこの剣抜くと本来の悪魔の姿に戻ってしまうんですよね」

「…すまぬ。あまり気軽に聞くべきことではなかった」

「謝らないでくださいマレウス様。
別に気にしてませんよ私は」



私がこんな話をしてしまったからか、空気がどんよりとしてしまっている
しまった、しくったぞ私



「ぁ…もうこんな時間だ。
私購買で買い物しなきゃ行けないのですみません、今日はこれで」

「ああ。ユニーク魔法のことは僕たちでもなにか案は考えておこう」

「ありがとうございます!」

「気をつけて帰るのじゃぞ」

「買い物するだけですよ??」



心配性の彼らに私はクスリと笑いつつ鏡舎に繋がる鏡の前へ向かった



「A!」

「?なにセベク」

「何かあれば僕を頼ればいい!
その、僕たちは種族としては同族にも等しいからな!」

「…はは、ありがとセベク!
でもセベクは当てにならないからマレウス様かリリア様に頼むわ!」

「なんだと貴様!!あ、待て!!おい!!!」



そうして私はセベクの大きな声を最後に、鏡を通ったのだった









(いらっしゃい小鬼ちゃん!何をお求め?)

(いつも通りお肉を!牛!)

(待ってたよ!いいお肉がちょうどあるんだ!)

(サムさんナイスー!)

恥ずか死ぬ→←+++++



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(プロフ) - 國永さん» ご指摘ありがとうございます!直しました!どうぞ楽しんで読んでいってください! (2020年5月31日 0時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
國永(プロフ) - 退学は勘弁して欲しいが、大学は……になってました!更新頑張ってください! (2020年5月31日 0時) (レス) id: 513d619ea6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みおさん» 共感してくれた笑 ホント突然過ぎてとんでもないものが心臓に突き刺さりましたよ笑 そして応援ありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年5月30日 10時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - わかります!笑おじたんにも、エースにもやられました笑笑 今回の話もめっちゃ面白かったです!次も楽しみにしてます! (2020年5月29日 19時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 黒揚羽さん» コメありがとうございます!楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年5月26日 12時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月24日 15時

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