41.「…行かんでや」 ページ41
zm「…なんで笑っとるん？」
em「…？」
二人とも頭上にハテナを浮かべて、首をかしげている。
「…いや、2人とも仲いいんだなって」
そういえば、2人は目を合わせてから笑ってた。
zm「まぁな！」
em「彼とは、長い付き合いですからね」
「…2人共仲いいみたいだし、私はここら辺でお暇しますね」
そう言って、教室から出ようとすると、ぱしっと腕を掴まれた。
掴んできた腕は、黒い学生服からはみ出てる緑のパーカーの袖を余らしていた。
zm「…行かんでや」
「いや、でもお邪魔かなぁって…」
zm「Aちゃんが邪魔なんて、そんな事あるわけないやん。どっちか言うたらエミさんの方がお邪魔やねんから」
そう言って、見ル野先生をちらっと見た。
その視線には、出てけという意味が感じられた。
em「…はぁ、もしほかの先生に見つかっても私は知らぬ存ぜぬを突き通しますからね」
溜息をついて、頭を抑えた見ル野先生にゾムはにっこりとした裏がありそうな笑みで笑った。
zm「ありがとな、エミさん。」
em「…自己責任で頑張ってください。…でもなんかあれば助け舟くらいは出してあげますから」
それだけ言って、見ル野先生は教室から出て行った。
ゾムは見ル野先生が出ていくまでついていって、教室から出たらすぐにカギをしめた。
zm「さっきみたいに誰か来たら面倒やしな」
机の前に未だ突っ立っている私の目の前にやってきて、ゾムはそれはそれは綺麗な笑みで笑った。
zm「じゃあさっきの続きしよや」
そう言って、近づいてくるゾムを手をバツにしてよける。
避けられたゾムは、不服そうな顔をした。
zm「…そうやって、また拒絶する。なんなん、Aちゃんは僕のこと嫌いなん？」
むっとした顔から段々と、眉が下がってきて寂しそうな顔になった。
「嫌いってわけじゃないんだけど…ね？」
そう言っても、ゾムには通じないみたいでまた距離を詰めてきたからバツにした腕で胸を押した。
「ちょ、ちょっと待ってよ。…そ、そういうのはまだ、はやい…と思うよ」
だんだんと声が小さくなる。
zm「嫌がってんのを無理やりってのもええけど、できるだけ僕はAちゃんの意思を尊重したいからなぁ……わかったわ、やめる」
手をひらひらと降って、私から距離をとった。
…なんか危ない事言ってた気がするけど、やめてくれて良かった。
zm「じゃあ、お話せーへん？今まで会ってなかったし、その分いっぱーい」
42.「僕のこと綺麗さっぱり忘れとって…。」→←40.「ここで退くなんて」
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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