40.「ここで退くなんて」 ページ40
｢…ど、どいて｣
zm｢…こんないい状況に居って誰が退くと思うん？ここで退くなんてバカのやることやで｣
惚れ惚れとした表情を浮かべながら、私の顔に片手を当てた。
｢ひゃっ｣
ひやっとしてる手がいきなり当てられて、驚いた。
zm｢んふふ｣
ゾムは、その反応が楽しかったのか笑顔で、顔に手を何回もぺちぺちと当ててきた。
ゾムの手は、とても冷たくまるで氷のようだった。
それにも、満足したのかゾムはそろそろと私の顔から手を離した。
ようやく退いてくれるのかと、安堵のため息をつこうとした瞬間、さっきまで顔にあった冷たい感触が今度は足の方に。
｢…冷たいからやめよ？ね？｣
そう言っても、ゾムは舌なめずりをして手をだんだんと上にあげてきた。
｢ひっ｣
em｢……わっ、あっ、えっと、あの、その。し、失礼しました！｣
怖くて目を瞑った瞬間、ガラガラという教室の扉が開く音と情けない声が聞こえた。
恐る恐る目を開けて、薄目で見てみれば顔の前に手をおいて見えないようにしている見ル野先生。
zm｢ちっ……エミさん邪魔せんでやー｣
ゾムは、舌打ちをしてから私の上からようやくどいてくれた。
ようやく楽になった体を伸ばして、欠伸をする。
｢ほー｣
em｢…ごほ、ごほっ。｣
見ル野先生は、わざとらしく口に手を当てて何回か咳払いをした。
em｢…別に付き合うことは、反対はしませんけど学校ではしないでくださいね。｣
そう言った見ル野先生に、大きな誤解が生じていることに気づいた。
｢ま、待ってください！私たち付き合ってませんから！！｣
そう言えば、ゾムが不服そうに口を尖らせた。
em｢あ、そうなんですか。｣
zm｢くっそ、あとちょっとやったのに…。エミさん後で覚えとけよ｣
em｢えっ…ちょ、ちょっと遠慮しておきたいです。｣
先生にタメ語で話しかける生徒。
生徒に敬語で話しかける先生。
どっちも、おかしいななんて思って小さく吹き出した。
41.「…行かんでや」→←39.「ふたりっきり、なんやで。」
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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