24.「え、あ、すみません！」 ページ24
em｢…ごほん、それで＿＿高校についてのお話なのですが…｣
見ル野さんは、近くに置いてある小ぶりの鞄を手に取って、その中から色とりどりのカラフルなパンフレットを手に取った。
em｢Aさんもどうぞ｣
そう言って、お母さんに渡した後に私にも渡してくれた。
｢あ、ありがとうございます｣
その後見ル野さんとお母さんは話してたけど、私はその会話に耳を傾ける事も無く、大人しくパンフレットをペラペラ捲って、中身を見てた。
パンフレットによると＿＿高校は、昔から続く由緒正しい高校らしい。
私立で、学費は高くつくけど、その後の将来も安泰で、過去にはテレビでは見ない日は無いような超有名人も卒業してるらしい。
それだけでも、凄くいい高校だと思う。
でもこの高校はそれだけじゃない。
場所は大阪ときた。
大阪といえば、私が小さい頃住んでた思い入れはあるけど思い出や記憶はない場所だ。
今度こそは、楽しい思い出を作りたいなとはふつふつと思っていた節はあったけど、その願いも叶いそうだ。
この事を聞いて、さっきまで悲しみに暮れてたことは何のその。
我ながら現金な奴だと思う。
em｢…さーん、Aさーん?｣
自分の名前を呼ばれた気がして、パンフレットから目を上げると
｢ひぇ｣
目の前には、どアップな見ル野さんの顔があった。
em｢……｣
何秒かの沈黙の後に、見ル野さんは顔を林檎のようにぼっと赤くした。
em｢え、あ、すみません!｣
｢い、いや大丈夫ですよ?それでどうかしたんですか?｣
ニヤニヤしてるお母さんを横目に、見ル野さんを見る。
em｢…実はここ、エスカレーター式なんです。｣
?それがどうしたんだろう。
｢はい、そうなんですか｣
em｢えーっとですね…。ってことは中学からの付き合いが多い中1人だけ高校から、しかも東京からとなると浮くかもしれませんが大丈夫ですか…?｣
｢それくらいなら、おっけーですよ!…それでちょっと聞きたい事があるんですけど…｣
人間関係の事なら心配いらない、私はもう友達を作る気なんて毛頭ないから。
こんな風に別れたりすることはもう二度と味わいたくない。
だから、もう親しい人なんて作らない方が楽なんじゃ、無いか……?
という考えが私の中で芽生えてきてるからである。
それから、気になってるというのは…
｢…＿＿高校の学力ってどれくらいなんですか…?｣
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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