38.「傷つけてもらえるんやったら本望やしな」 ページ38
zm｢…ちゃん、Aちゃん｣
さっきと同じように、名前を呼ばれる感覚がして目が覚めた。
｢んぁ…｣
目を開ければ、今度はどアップの威能くん。
｢うわっ！｣
驚いて、少し顔を上げれば私の上に居た威能くんの顔面にクリーンヒットしたみたいで、威能くんは、顔を抑えて痛そうにしていた。
zm｢お、はよ｣
少し潤んだ瞳で、私のことを見て口角を上げた。
｢ご、ごめんね。大丈夫？｣
zm｢こんくらい、別に平気やで。Aちゃんに傷つけてもらえるやったら本望やしな｣
心からそう言ってるように見える威能くんに、改めて狂気を感じる。
｢あはは、そっか｣
適当に返事しながら、さっきの夢の中の出来事を思い出す。
あのかわいい女の子は、自分のことをいのうきょーと名乗っていた。
もしかして、あの子は幼少期の威能くん…？
いやいや、そんな訳ないだろと、頭の中の仮説を振り払う。
｢でもなぁ｣
zm｢なにが？どないしたん？｣
口から思わず考え事がもれてしまっていたみたいで、威能くんが反応した。
｢えっ、えっとね。変な事聞いていい？｣
そう聞けば、威能くんは頷いた。
｢威能くんってさ…小さい時女の子だった？｣
zm｢は？…あ、ごめんな。｣
威能くんは、は？といつもより低めの声で言ってきたが、すぐに謝った。
｢えっとじゃあ、小さい時のあだ名って、ゾム？｣
そう聞けば、威能くんは顔をぱあっと明るくさせた。
zm｢おん！思い出してくれたんやな?!てことは、さっきの質問もあれか｣
｢なんか、腰くらいかな。それぐらいの長い髪だったよね？｣
zm｢せやで！｣
だんだんと顔を明るくさせて、本当に嬉しそうにする威能くんもといゾム。
｢…性別変わったね。ゾム｣
zm｢せやろ？僕ちっちゃいときの自分嫌いやったから、色々と全部変わってん｣
本当に性別変わったんじゃないかと思うくらいの幼なじみの変貌ぶりには、目をむくものがある。
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狐(プロフ) - いえいえ！！いいですよ。頑張ってください！！ (2020年1月21日 19時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！！すみません！コメント書いて頂いていたのに気づいてなくて全く返信出来てなかったです…申し訳ございません…。そういってもらえて嬉しいです！！最近は更新さぼってましたがまた頑張らさせて頂きます！！ (2020年1月21日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます！楽しみに待っていたなんて…そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！更新頑張りたいです!! (2018年8月17日 19時) (レス) id: 86d5cb8b54 (このIDを非表示/違反報告)
s - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみに待ってました！これからも頑張ってください！！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 99d96b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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