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「A〜。」

扉が開く音がして、扉のほうを振り向けば紙の束を持っているエミリーさんが立っていた。


「あ、エミリーさん…。」

調子はどう?と聞きながら、しずしずと上品に歩いてくるエミリーさん。



「エミリーなの!!」
エミリーさんを見て、エマは嬉しそうに頬を緩めた。

「あら、エマ。そうだ、はいこれ。ナイチンゲールさんがくれたの。」

聞いたことがある名前が聞こえてきて、首を傾げた。

「ナ、イチンゲール…?」


エミリーさんは同じ言葉をもう一度呟いた私を不思議そうな目で見ていた。


あぁ、ナイチンゲールさんを思い出せば、一緒に思い出してくるのはすらっとした長身の殺人鬼。
殺人鬼とは、思えないくらいの丁寧さを持った彼は、私と一緒に招待されたはずだけど、どこに居るのか。

そのことが気になってしまって、頭にこびりつく。


「わぁ! すごいの!」

エマのほうを見てみると、さっきエミリーさんから渡されていた紙の束を見て、目を輝かせていた。



「あ、俺も見る。」


ナワーブさんが、エマさんの手元の紙を見てから嬉しそうに頬を緩めた。



「チェイス仲間だ…!」


「へー…ってことは、解読遅いのかなぁ…? ナワーブくんみたいに…。」


一言多いと、ナワーブさんに睨まれるトレイシーちゃん。

睨まれるのには慣れているのか、へらへらと手を振っている。




トレイシーちゃんも、紙を見て少し口角を上げた。


「ほおほお…? チェイス出来るのに、解読速度遅くないんだ! すっごーい!」

キラキラとした目を輝かせて、私のほうに来て手を掴まれたけど、はっきり言うと私には何のことかわからない。


それを感じ取ったのか、エマが紙を持ってきてくれた。


「あ、Aも見るなのー。」

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暁郗 - 18ページの下から2行目の中直り、仲直りになってますー! (2021年5月3日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
戌井そら(プロフ) - 46さん» ご指摘ありがとうございます!気づいてなかったです……。直してきます!! (2020年3月15日 17時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - 11の8行目のエマちゃんのセリフで中治りが仲直りになってますよ! (2020年3月14日 14時) (レス) id: 5d23b6633a (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます!これからの更新に乞うご期待を…! (2019年11月6日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 二人ってくっつくのかな… (2019年11月6日 16時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煮汁 | 作者ホームページ:https://  
作成日時:2019年2月16日 11時

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