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ガラスが割れるような音が聞こえたので、目を開ければ誰かが私を覗き込んでいたのか女の子とがっちり目が合う。

「起きたの!」

「…お、おはようございます。…あれ、殺人鬼は?」

じんじんと痛む頭をトントンと叩いて、さっきのリッパーだとかいう殺人鬼が近くに居ないのを不思議に思って、目の前の麦わら帽子を被った幼げな少女に聞けば、少し疑問に思ったかのような表情で首を傾げた。


「殺人鬼…? って誰なの?!」

ベッドに腰かけて、重い体を起こそうとすれば麦わら帽子の少女に慌てた様子で止められた。


「だ、ダメなの! まだ起き上がっちゃいけないの! …エミリーのとこ行ってくるから待ってるなの!」


起こした体を、ベッドに戻されてから麦わら帽子の少女はエミリーさんという人のところに向かった。


起き上がるのがダメだったら、寝っ転がったまま時計でも見よう。

そう思って、胸ポケットに入れていた懐中時計を取ろうと、胸ポケットに手を突っ込んだ。
…けど、ポケットの中には懐中時計は入ってなかった。

変に思って首を傾げた。


逆に違和感があった腰ポケットに手を突っ込んでみると、そこには母から貰った笛が入っていた。


笛を手にもって、ぽけーっと眺めた。



「大丈夫なのっ?!」

バンっと勢いよく開いた扉。

扉から入ってきたのは、看護師みたいな服装の女の人。


その人の後ろには、さっきの麦わら帽子の女の子が居たのでこの人が、さっき麦わら帽子の女の子が言っていたエミリーさんなのかなと考える。


「…はい。平気です。」


そう言えば、少しずつ近づいてきていたエミリーさんが、私の頭に手を乗せた。


「そう、それなら良かったわ。…私は、エミリー。エミリー・ダイアーよ。」


エミリーさんは、私の上半身の下に手を入れて体を起こしてくれた。

「…ありがとうございます。エミリーさん。」


「いいのよ。ゆっくりしといてね。し終わったら、後で私の部屋に来てくれる? 診察したいの。」


そう言って、足早に部屋から出て行ったエミリーさん。



…エミリーさんの部屋がわからないんだよなぁ。

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暁郗 - 18ページの下から2行目の中直り、仲直りになってますー! (2021年5月3日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
戌井そら(プロフ) - 46さん» ご指摘ありがとうございます!気づいてなかったです……。直してきます!! (2020年3月15日 17時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - 11の8行目のエマちゃんのセリフで中治りが仲直りになってますよ! (2020年3月14日 14時) (レス) id: 5d23b6633a (このIDを非表示/違反報告)
Lano.(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます!これからの更新に乞うご期待を…! (2019年11月6日 19時) (レス) id: 803ceaac19 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 二人ってくっつくのかな… (2019年11月6日 16時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煮汁 | 作者ホームページ:https://  
作成日時:2019年2月16日 11時

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