死者一名の戦争 Ⅳ (ページ22)

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俺は、お前らが好きだった。

変な意味じゃない。でも好きだった。

本当はもっと、お前らと話したかった。

話して、模擬戦やって、書類書いて、飯食って。

でもお前らが入ってきた時既に俺には時間が無かった。

だから喋らず、関わりを出来るだけ薄くした。

お前らと関われば、絶対に、死にたくないと思ってしまうから。

それが怖かった。

死にたくないと思いながら死ぬのが1番怖い。

その時からグルッペンとしんぺい神には苦労をかけてばかりだったな。

書類を届けるのはしんぺいがやってくれた。

グルッペンは、幹部への説明その他諸々。

２人で密かに何かを企んでいたようだが、全部計画を狂わせた。

気付いてないとでも思ったか？
いつから一緒に居ると思ってるんだ。

申し訳ないが、俺が幹部と仲良くなることは不可能であった。

既に俺に幹部達は遺憾を示していたし、

俺もそれを拒否することが無かったから。

二人にはこの数年間本当に大変な思いをさせ、申し訳なく思うと同時に感謝している。

ありがとな。来世でもし会えたらまた手合わせしてくれ。なんて。