角砂糖に愛を込めて【WT】【短編集】 (ページ5)

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kr「_______それはきんときが悪いわ」

きりやんの家に着いて、私が泣きながら今日あったことをゆっくりきりやんに伝える。背中をずっとさすってくれて少し息が整うようになってきた。

『でも、私も⋯』

kr「いやAは悪くないって。恋人がそんなんだったら普通心配するし。それにさ、、今日A誕生日でしょ？」

『っ、覚えてくれてたの、？』

kr「当たり前じゃん。今の話聞く限りきんときは忘れてそうなんでしょ？まじで有り得ないわ〜」

"誕生日おめでとう。"今日、私がきんときから1番聞きたかった言葉。でも当の本人はそんなことは忘れている。
ゲーム実況の活動も忙しそうだし、私って迷惑かな、。もしかして一緒にいない方がいい、？
そんなマイナスなことを考えていたら、泣いて疲れきったのかどんどん意識が遠のいていった。

kr side

Aが寝てしまってから十数分後。問題を起こした超本人、きんときから電話がかかってきた。正直、電話に出るか迷ったが、二人の仲を引き裂きたい訳でもないからAにブランケットだけかけて、部屋を出た。

kn「A知らない！？」

「⋯⋯いや、知ってるけど」

kn「きりやんとこかよ、ちょ、迎えに行くって伝えといて！」

「いいけどさ。ほんと、マジでやってるね？君、」

kn「分かってるって！だから今電話してるの！」

「ほら、早くしないと日付変わっちゃうよ？」

日付、と言ってもピンと来てなさそうなきんとき。編集を上手く分担できなかったのは悪いけど、それでも普通好きな人の誕生日ぐらい覚えとくもんだろ。

kr「Aの誕生日だろ。今日」

「⋯⋯うわ！え、ガチじゃん？え、ちょ、やばっ」

kr「あー、あと30分で日付変わっちゃうなぁ〜」

「ちょ、今すぐ行く！」

すぐに電話を切られた。きんときも今はそこまで怒ってそうじゃなかったし、Aと仲直りしてくれたらいいのにな。ここの2人ずっとお似合いだと思ってたし。

もう少し待ってやるか。

俺はもう1回Aの所へ行って、背中を優しく撫で始めた。