ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ9)

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『しゃけｯ、助けて⋯。私、空音ちゃんのところに行かなきゃ、』

押し潰されそうなぐらいなかむくんから圧がかかる。それにどうしても耐えきれなくて、しゃけに声をかけた。だっていつも助けてくれるから、。

sk「無理。Aが悪いじゃん」

淡々と言い放たれたその言葉。私に深く突き刺さる。なんで、、しゃけは普通なら助けてくれるのに。"なんで"。そう聞いても私が傷つくだけだと思ったから私は聞かなかった。

『なかむく、その⋯ちょっと痛いかも、』

na「そうしないと逃げるじゃん」

『逃げないから、、』

kn「ほんとに？彼奴のとこ行かない？」

きんときくんからの問いかけに静かに頷く。彼奴ってのはきっと空音ちゃんのことなんだろう。

反抗せず、頷いたからかなかむくんの力が弱くなる。女の私でも振り払えそうな程に。ここで振り払うべきか⋯⋯⋯いや、ここはワイテルズには従順という信頼を取らないと。じゃないとまたしゃけの機嫌を損ねちゃうし。

『あの⋯、何のために私を、？』

小さくて、震えた声でそう言う。今日のワイテルズのみんなは少し怖い。空音ちゃんからの連絡やどこへ行っちゃったのかも気になるし、。

na「いやー、別に理由はないんだけどさ」

『それなら私の好きなようにさせてくださいよ』

kr「俺らから逃げていいの？」

『それは⋯⋯』

Aは"アソビ相手"なんだしさ、ときりやんくんに付け足されて、私は動けなくなってしまった。

今までは優しくしてくれていたけれど、少しのことからまた暴力的なことに変わったら困ってしまう。
それにそうなっても、もうしゃけは助けてくれなさそうだから。

na「あ、そうだA。今から遊びに行かね？」

『今、から⋯。それって』

br「いいじゃん！行こ」

『じゅ、授業が、、』

ついさっき予鈴が鳴ったのに。授業をすっぽ抜かしてまでこの人たちは遊びに行きたいのか⋯。考えられない。

授業はちゃんと受けたかったから断ろうと思ってた。でもスマイルくんから優しく手を引っ張られ、行こうぜ、と言われてしまったので大人しくついて行くことにした。