ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ30)

今日:2 hit、昨日:56 hit、合計:55,159 hit

80. ページ30

sm「ここきりやんの家。鍵空いてるらしいから」

あのあとスマイルくんとは当たり障りのない話をしていた。スマイルくんが私に話を切り出してくれたところから案外すぐだった。

スマイルくんに言われて、少し抵抗はあるもののゆっくりときりやんくんの家の扉に手をかける。

ガチャっと音を立てて扉を開けると、ドタドタと足音が近づいてくる。

na「ねえ遅い！もうみんな揃ってるから！」

『ごめん、』

kr「あーくそ、普通出迎えは俺だろ」

na「え？早い者勝ちじゃね？」

kr「いや関係ないって。家主の俺がやっぱ出迎えるべきじゃね」

最初になかむくんが来てくれたと思ったら、後ろからきりやんくんも来てくれた。でも、前で言い争い？が始まってしまってアワアワしているとスマイルくんが後ろから助けてくれる。

sm「お前ら邪魔。暑いんだけど」

kr「あー、はいはい。いいよA。おいで」

『えっと⋯お邪魔します⋯？』

br「Aだ〜！本当に来てくれたんだ！」

きりやんくんに招かれ、恐る恐るお邪魔させてもらう。気がついたらワイテルズのみんなが玄関のところに来てくれていて、靴を脱いで揃え終わった瞬間ぶるーくくんに抱きつかれる。

kn「は！？ぶるーくお前⋯」

na「え、なに⋯⋯⋯⋯は？ぶるーく何してんの」

身長差もあってか視界一面がぶるーくくんの服で覆われる。柔軟剤の匂いがして、少し
先に歩いていたなかむくんもきんときくんの声を聞いて後ろを振り返ったらしい。

br「ねえ痛い！ちょ、離す！離すから」

ぶるーくくんがそういった刹那、背中に回っていたぶるーくくんの手が無くなり、みんなの顔が見えるようになる。
ぶるーくくんを見るとしゃけに羽交い締めされていた。

kr「ごめんね。こんな見苦しいところ」

『大丈夫だよ。みんなと居たら楽しいから。それにいつもの事、でしょ？』

kr「いつもの事⋯⋯確かにそうか笑」

sm「置いてかれるぞ！」

スマイルくんがしゃけやなかむくん達にそう声をかけてくれて、乱闘も落ち着いたのか私ときりやんくんの後ろを着いてきてくれる。
きりやんくんの家についてから約5分。ついにみんなが勉強していた部屋に行けるみたい。