ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ29)

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結局誰が一緒について来てくれるんだろう、とぼーっと考えていたら既に放課後。一応掃除場所に行ってもやっぱり誰もいなかったから、私もサボって下足から出てすぐのところでワイテルズの誰かが来てくれるのを待つ。

「_______A」

突然後ろから名前を呼ばれ、驚きつつ振り返ると少し息を切らしたスマイルくんが立っていた。

『あ！スマイルくん！もしかしてスマイルくんが⋯？』

sm「俺で良かったか？」

『もちろんだよ！こちらこそごめんね、。みんなで帰れたはずなのに⋯』

sm「別に⋯」

スタスタとどんどん歩いていくスマイルくん。それに追いていかれないよう、私も急いで後ろからついて行く。

sm「あのさ、」

『ん、どうしたの？』

sm「きんときとシャークんから話聞いたんだけど_____」

その一言で察してしまう。どのタイミングでスマイルくんは知ったんだろう⋯。しゃけが話したのか、きんときくんが話したのか。

あの2人に迷惑かけるな、とか言われちゃうのかな⋯。
ドキドキしながらスマイルくんの言葉を待つ。

sm「ごめん、A」

『⋯⋯⋯え、』

sm「俺が⋯てか俺たちのせいだよな。多分」

『スマイルくんたちは悪くないよ⋯。仲良くさせてもらってる私が悪いだけだし⋯』

sm「いや、Aは悪くない」

歩きながら話していたところでスマイルくんが立ち止まって、真剣な目付きで私の目を見てそう言う。不意にドキッとしてしまった。

スマイルくんってこんなにカッコよかったっけ、。

sm「A？」

『あ、ごめん⋯ぼーっとしてたかも⋯。それと、やっぱり私が悪いよ。ワイテルズのみんなに迷惑かけたくないし』

sm「⋯俺も傍に居たらダメか？」

sm「俺もAのことを守りたい」

スマイルくんたちと一緒にいたらまたあんなことになるかもしれない、と不安が過る。
でも、、スマイルくんとか⋯ワイテルズのみんなといるのは楽しいし⋯。