ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ20)

今日:41 hit、昨日:11 hit、合計:55,142 hit

70. ページ20

『ありがと、きんときくん』

kn「へー、ここなんだ。俺シャケの家知らなかったわ」

『そう、なんだ⋯』

kn「あ、向かい合わせじゃん！勝手に隣だと思ってた」

まさかのきんときくんはしゃけのお家に行ったことがなかったらしく、私が案内する形で下校する。さり気なく道路側を歩いてくれたり、私が躓きそうになった時に支えてくれたりと、こういう人がモテるんだろうなと思う。

しゃけのお家を案内するのはいいものの、実質向かい合わせの私の家の場所まで教えているようなもので、少し躊躇った。でも、さっき助けてくれたきんときくんだし、と腹を括って案内した。

『インターホン鳴らしてくるね、』

kn「おっけ、待ってるわ」

『しゃけー、、急でごめんなんだけど玄関開けて欲しいかも』

sk「あーわかった。ちょっと待ってて」

『大丈夫っぽいよ』

きんときくんの所まで帰ってくる。しゃけにきんときくんと一緒って言ってないけど大丈夫かな、？

ガチャと音が鳴って、ドアからシャケの顔が見える。きんときくんの顔が見えてびっくりしたのか少し目を見開いてる。

sk「え、きんときいるじゃん」

kn「まあまあ、、シャークんに言わないといけないことあったからさ。Aはそこで待ってて」

きんときくんは私にそう言って、しゃけの方に行ってしまった。ここからドアの方までは少し距離があるから何を話しているかが断片的にしか聞き取れない。

sk「えー⋯⋯なん⋯⋯？つ、⋯⋯ルじゃね？」

kn「⋯⋯⋯流れ⋯⋯シャ⋯が⋯⋯⋯⋯て。あ、⋯⋯と⋯⋯⋯てくれ⋯⋯⋯ア⋯⋯ら」

sk「よ⋯⋯たよ⋯⋯た。⋯⋯⋯けど、⋯⋯にじゅ⋯⋯えて俺⋯⋯れない？⋯⋯ぶ？」

kn「ま、お⋯⋯かと⋯⋯くから」

話し終わったのかきんときくんが私のところまで戻ってきた。そして、私の肩を後ろからポンッと叩いてそのまま来た道を引き返していった。

sk「A？来ねぇの？」

『あ、ごめん⋯！』

sk「きんときと帰ってくるって珍しくね、Aにしては」

『ダメだった？』

sk「⋯⋯⋯いや、別に」

しばらく時間をおいてからしゃけから返事が返ってくる。やっぱりダメだったのかな⋯？