ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ11)

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na「ふー、おまたせおまたせ」

いっぱいの紙袋を両手に抱えたなかむくんが私たちのところまで歩いてくる。それを見るとやっぱり買いすぎたな⋯と思ってしまう。

『ほんとにごめんなさい。なかむくん』

na「ごめんよりありがとうの方がいいかな」

『ありがとう、なかむくん』

よしよし、となかむくんに頭を撫でられる。流石にそのまま袋を持ってもらうのはまずいと思って、私が持つよ、と声をかけてもAにもたせられるわけないじゃんと横からきんときくんに答えられる。

私の事を馬鹿にしているのか、はたまた心配してくれているのか。きっと前者なんだろう。

br「ねえ〜お腹空いた〜」

kr「まだ10時だぞ？」

br「はい、もう僕動かなーい」

kr「A困ってるでしょ、ほら行くぞ」

その場で止まってしまったぶるーくくんをきりやんくんが引っ張って、強引に連れていこうとする。まだ10時なのか⋯。その割には結構お腹すいてきてるんだよね⋯、。

『お腹すいてきた⋯』

br「⋯やっぱりそうだよね！みんな乗り気じゃないし2人だけでフードコートいこ！」

『あわ、ぶるーくくん！？』

本当に小さい声で呟いただけなのに⋯。ぶるーくくんには聞こえていたみたい。さっきまであんなに動くのを怠そうにしていたのに、ぶるーくくんは私の手を引いて走り出す。

na「うわあいつ⋯きも」

kn「やっぱり猫かぶってんじゃん」

sm「おいおまえら！さっさと追うぞ！」

私が走る気力すらもなかったからか、直ぐに追いつかれてしまう。

ぶるーくくんはなかむくんとか、スマイルくん、きりやんくんに囲まれてる。ぶるーくくんと繋いでいた手が無理矢理引き離されて、代わりに右手はしゃけ、左手はきんときくんと繋がれる。

kn「なにシャークんも繋いでんの」

sk「いや、そっちこそ。ここは俺のポジションなんだけど」

kn「何それ。とりあえず邪魔しないでくれない？折角Aとの時間なんだけど」

sk「それはきんときの勝手だろ」

私を挟んでしゃけときんときくんが言い合ってる。当たり前だけどいい気はしないし、気まずい。
流石にちょっとやめて欲しいかも⋯。でも一応"アソビ相手"だからなぁ⋯。

『あの、言い合うのやめて欲しい、かもです』

葛藤の末、言うことにした。少し怖いからしゃけの手を強く握る。するとしゃけも握り返してくれて安心できる。