ワイテる彼ら。Ⅱ【WT】 (ページ2)

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『きんときくんｯ、、も、むり⋯』

部活に入ってない私が、運動部に入ってるきんときくんについていける訳もなく、あと少しで校門に着く、という所で限界が来て足が動かなくなる。

kn「よっと、こしたら大丈夫っしょ？」

『え、無理無理しんじゃう⋯！』

いや、きんときくんにお姫様抱っこされてる、！？

『ちょ、待って！？怖い⋯っ』

kn「大丈夫だって、ちゃんと掴んどいてね」

『いや、、無理だって⋯！』

こっちは本気で怖いのに⋯。それに校門をくぐったから女子生徒も男子生徒も視線が集まる。そりゃ⋯目立つよね、。

もちろん後ろからワイテルズが追いかけてきていて、さっきまでは広かった差がどんどん縮められてきた。

na「きんとき！お前ｯ！」

sk「絶対殺す⋯」

kn「あちゃー、捕まっちゃったか⋯」

『ありがと、きんときくん。重かったよね⋯』

kn「いや、軽すぎて心配なぐらい」

『ほんと？』

本当だから、とまたきんときくんは優しく頭を撫でてくれる。やっぱり気持ちいなぁ⋯とか呑気なことを考えていると、予鈴が鳴り響く。新学期早々遅刻は御免だ。

『遅刻しちゃうよ！』

ワイテルズのみんなの方を向いてそう告げる。きっと遅刻なんか気にしてないんだろうけど、「やべっ」と声を上げて一緒に走ってくれた。

na「あっぶっな！」

kr「いや、ギリギリすぎな」

本鈴のなる数十秒前、後ろの扉を勢いよくなかむくんが開けて、私たちは教室に駆け込んだ。教室には既に担任の先生も来ていて、遅いぞと注意を受ける。
別に遅刻してないからいいじゃん⋯。

「全員揃ったから、SHR始めるぞー」

「__________今日からこのクラスに転校生が来る」

右から左へ受け流していた話の中で先生が引っかかることを言う。転校生⋯！？女の子かな、、。

入ってくれ、と先生が言うと少し茶色がかった長い髪の女の子が教室に入ってくる。シンプルに可愛い。