お友達44 ページ3
体育祭、当日。
並中は物凄い歓声に包まれている。
競技が始まり盛り上がっている中、長袖のジャージを羽織りA組の応援席からぼーっとその様子を眺めるAはぼそりと呟く。
｢凄いねぇ、山本くん。陸上部相手に勝っちゃったよ。｣
｢そうだけど、アンタこの時期に長袖って暑くないの？すでに顔色悪いわよ？｣
手で顔を仰ぎながら尋ねる花は暑そうにしていた。
｢んー…暑くはないかな、なんか半袖って落ち着かないんだよね。
…まぁ、強いていうなら眩しい。日差しで体力消耗されそう。｣
朝から快晴と言うほど天気は良く、Aはその日差しに頭がくらくらするなぁ、と目を細めていた。
｢やっぱ、ちょっと室内で休んでれば？京子ももう時期戻ってくるだろうし。｣
花の助言にAは素直に頷く。
ここで休まなければ、メインイベントの棒倒しが見れなくなるかもしれないからだ。
Aとしてはそれだけは避けなければ。と言う気持ちだった。
｢うん、ちょっと保健室で休んでくるよ……｣
《同時刻 保健室》
｢おい、おめーんとこの教え子がのこのこ休みに来たぞ｣
｢ツナの奴、あの程度の熱で休むつもりだったのか。仕方ねーやつだな。｣
保健室の窓の縁に腰を掛けるリボーンに先ほどの出来事を話すシャマル。
リボーンはそれを聞き呆れた様に口を開いた。
シャマルはつい先日に、並中の養護教諭として雇われたのだ。
｢ま、そう言うダメなヤツを立派に育てんのが今回のおめーの仕事なんだろ？｣
意地悪げに笑う姿はまるで古い悪友と話すかの様だった。
そんな中、ふとリボーンは机の上にある機会に目を落とし、尋ねた。
｢ん？ なんだそのデケェ機械は？｣
｢あ？ あぁ、それか。なんかここ最近この辺の通信環境が良くないんだとよ、それで学校側から雇われついでに電波環境とか電子機器の調査も頼まれたってワケだ。｣
｢完全に雑用だな｣
机の機器をいじりながらシャマルは説明した。
なんの気なしに電源を入れてみても機器は反応しない。
｢ま、最初は職業柄ハッキングとか妨害電波とか色々勘ぐったが、こんなふつーの中学校じゃ ただ普通にネット環境が悪いだけなんじゃねぇのかって思うんだがなー…｣
コンコン
その瞬間、ふと保健室の扉が小さくノックされた。
｢し…失礼します…｣
開く扉に立っていたのは顔色の悪いAだった。
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翡翠(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！少しずつではありますが全て謎を紐解いて行きますよ！本当にありがとうございます( *´ω`* ) (2017年12月22日 10時) (
レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 夢主ちゃんの過去、気になりますねー！更新待ってます！！頑張ってください！ (2017年12月22日 7時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるなんて嬉しい限りです(*´∀｀)これからも精進致しますので宜しくお願いします！ (2017年12月19日 14時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 更新楽しみに待っています！頑張ってください (2017年12月18日 21時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - フ瑠ランさん» 場所が分かりました、完全にただの誤字ですね汗 これを見落とすとはリボファンとしてまだまだですね笑ご指摘ありがとうございました！！ (2017年12月11日 16時) (レス) id: a1682b21b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2017年6月7日 1時
