6.また？？ ページ8
「本当に、ありがとうございます……！」
1人の吸血鬼が、僕に頭を下げる。
理由は、僕が彼の人間の頃の家族を連れて来たからだ。
「いいよ別に。僕は何してないから」
僕はそう言って、国を後にする。
これで国民が増えたわけだ、うん。
何もすることがないので、フラフラと歩いていると、ある集落に着いた。
その集落には、主に老人が多く、子供は殆どいなかった。
特に用はないので、僕は集落を出ようと、来た道を戻る。
そのとき、横から誰かが飛び出して来た。
長い黒髪を三つ編みにした、小さな子供。
ものすごく見覚えが……。
「ちょ……待って！」
「あ？」
僕が呼び止めると、子供は振り向いた。
子供は、吸血鬼のような、赤い目をしていた。
「……なんだよ？お前も俺を怪物呼ばわりしに来たのか？俺は吸血鬼じゃねぇ！」
子供は、きつく僕を睨んだ。
「僕はただの旅人だよ。キミ、名前はなんて言うの？僕は練 紅覇」
僕の対応に、子供は目を丸くした。
「……ジュダルだ」
やっぱりかあああぁぁ！
いくらなんでもおかしすぎる。
何でこの世界に紅玉だけじゃなく、子供の状態のジュダルまで出てくるんだ……？
「へ〜。良い名前だね。良かったら、僕と一緒に来ない？ちょうど旅の仲間がほしかったところなんだ」
嘘ではない。本当に、1人旅は寂しかった。
それに、先程のジュダルの言葉から察するに、ジュダルは吸血鬼と間違われ、酷い仕打ちを受けてきたのだろう。
まあ、本人に聞くようなことはしないけど。
「しょうがねぇな。付いてってやるよ」
ジュダルはメンドくさそうに頭をかきながら言っているが、顔は嬉しそうだった。
あとから知ったが、ジュダルはマギのとき同様で、魔法が使えるらしい。ただし、ルフは見えないのだとか。
「あ、ジュダルって年いくつ？」
「何だよ急に。俺は9つだ」
「ふ〜ん……」
たまに雑談もしながら、僕はジュダルを紅玉に会わせるために国に帰った。
最初は、あまり仲が良くなく、かなり心配したのだが、数日後には仲が良くなっていた。
側から見れば、姉と弟だ。
再び旅に出ようと、僕とジュダルは旅の支度をしていた、そのときだ。
「紅覇兄様！緊急で上位始祖会から呼び出しが……！」
慌てた様子で、僕を呼びにきた紅玉。
良からぬことが起こったのだと、想像がつく。
ん……確か今日は……。
「紅玉、今日って何月何日？」
「今日……ですか？12月25日ですよ」
うん、終わった。
ウイルスが発生するの、今日じゃん。
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雪薇(プロフ) - マギと終わりのセラフのコラボ、最高です！更新まってます。 (2020年8月30日 23時) (
レス) id: 479dd11547 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - すっごい！凄い面白いです！マギ×終わりのセラフの小説でいっちばんこの小説が好きです！更新頑張って下さい！応援しております！紅玉ちゃんの御相手はジャ((何でも無いです。あはは！^ ^ (2018年2月13日 22時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
燈(プロフ) - コメントありがとうございます！オチなんですが、まだ正確には決まって無いです(TT)決まりましたら、夢小説からご連絡？させていただきます！更新頑張ります（≧∇≦） (2018年1月23日 23時) (レス) id: 08806ff3c6 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はじめまして！レイといいます！練紅覇大好きです！そして小説面白いです！そして如意練刀かっこいいです！アラジンはかっこいいとかわいいです！オチはアラジンですか？更新頑張ってください！ (2018年1月23日 21時) (レス) id: fec1ae58aa (このIDを非表示/違反報告)
燈(プロフ) - すみません！思いっきり間違ってました！コメントありがとうございます！☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2018年1月20日 21時) (レス) id: 08806ff3c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 x他1人 | 作成日時：2017年12月10日 17時
