検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:50,054 hit

夏休みの宿題 2 ページ7

「千紗ちゃん、漢字練習のほかには宿題ある?」
「あのね、さんすうのプリント!」
「どれくらい残ってる?」
「あとちょっと!」
「そっか、じゃあお姉ちゃんのとこ行ってくるね。」
「えー…」

うっそ、今来るの?
全然進んでないんだけど…

「やだ。カイト兄ちゃん一緒がいい。」
「もう、しょうがないなぁ。」

…来ないと来ないで、なんか嫌。
やっぱり、千紗ばっかじゃん。
って、何?私妹にヤキモチ妬いてるわけ?
私、バカなんじゃないの。

振り切るように、問題を解く。
立ち止まる度にカイトのことが頭をよぎる。
ほんと、何なのよ。

「俺、ちょっとトイレ行ってくるね。」
「わかったー!」

トイレに行く、と言ったはずなのに、足音は私の部屋に近づく。

「マスター、入るよ。」
「好きにすれば。」
「もう、何でそんな不機嫌なの?」
「宿題多いからよ。」
「ホントに?千紗ちゃんばっかりとか思ってたんじゃない?」

何で分かるのよ!

「そんなわけ、ないでしょ。」
「俺が好きなのはマスターだけだよって、言ったじゃん?」
「だからそんなこと思ってないってば!」
「じゃあ、千紗ちゃんとこ戻ろうかな。」
「…ま、待ってよ。」
「しょうがないなぁ。」

そういって隣に座るカイト。
ねぇ、あの、近いんですが…!?

「ねぇ、マスター?」
「な、何!?」

だから!だから顔近いってば!これじゃもう少しで…

「続きは宿題終わってからね?俺だって我慢してんだから、早く終わらせてよ?じゃ。」

よ…余計集中できないっ!

「あ、そうだ。一つ言い忘れてた。」
「今度は何よ。」

一旦は立ち上がったカイトが、耳元まで来る。

「大好き。」

なっ!?

「じゃ、宿題頑張ってね。」

寝起きドッキリ 1→←夏休みの宿題 1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (172 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
設定タグ:ボーカロイド , KAITO , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あかり - 糸魚川翡翠@京都より帰還さん» 翡翠ちゃんは帯人が好きなんですよね? (2016年2月29日 19時) (レス) id: b06cf0ef99 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» ただいま! そうね、短編集の方ではあまり亜種は書かないからな。 (2016年2月29日 10時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 翡翠さん!おかえりなさい!やっぱりヤンデレカイトでしたか! (2016年2月28日 20時) (レス) id: b06cf0ef99 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» YESヤンデレカイト!! ラストの一言ってところがお気に入りです。 (2016年2月28日 11時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)
糸魚川翡翠@京都より帰還(プロフ) - あかりさん» 書いてる私のテンションも高かったりしますw (2016年2月28日 11時) (レス) id: 9384caea49 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:糸魚川翡翠 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0327/  
作成日時:2015年10月11日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。