・Phase28(Ａ〜Ｃ共通) ページ1
次の日も、次の日も次の日も、彼女の様子は変わらない。
友達の話を、しなくなった。
他の誰の話も、しなくなった。
帰りも、早くなった。部活もやめたらしい。
でも、僕が話しかけても、あまり答えてくれなくなった。
大好きだった彼女の笑顔も、あまり見られなくなった。
ご飯も、以前のようには食べなくなった。
彼女を悩ませているのは何？
彼女を苦しめているのは何？
それがわかったら、いつだって消しにいくのに。
そんな日々が続いた、ある日のことだった。
「マスター、朝ですよ。」
「カイト…私今日、学校行かない。」
「どうしたんです？具合でも悪いんですか？」
「…そういうことで学校に連絡しといて。」
「じゃあ、本当は…」
「あのね、カイト、本当は言わないでいようと思ってたんだけど…」
「何でも、言ってください。」
「もし、これで、カイトが危ない目にあったら…そのときは、本当にごめんね…。」
「大丈夫ですから、話してみてください？」
僕は、彼女の隣に座る。
「最近ね…私が居ると、ダメみたいなの。」
「どうしてです？」
彼女の頬に、ふたつの線が走る。
「誰かが私の近くにくると、私と一緒にいると、私と話すと……ダメなの。」
「そんなこと、ないですよ？」
「違うの。本当にダメなの…」
涙を拭っても、拭っても、次々に溢れ出す。
僕は、ティッシュを差し出す。
「マスター、涙、拭いてください。」
「…ありがとう。あのね…私と話したり、私と一緒にいたりするとね、みんなみんな、不幸になるの。高山はいなくなっちゃったし、麻里ちゃんも、早百合もみんな、私といたからいっぱい危ない目にあった。だから、麻里ちゃんも早百合も言ってた。怖いって。私が怖いって。だから、距離を置くんだって。どうしてこんなことが起きてるのか、わからないの。………カイト、離れて。怖い。こうしてカイトと話してたら、嫌なの。カイトに何かあったら……でも、ひとりじゃ、苦しくて…誰とも話さない、誰とも一緒にいない。一緒にいたい人とも、不幸になってほしくないから、離れて…でも、辛くて…」
思わず、彼女を抱きしめた。
「離れてよ…離れてってば。」
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糸魚川翡翠@青廃浪人生は活動停滞中(プロフ) - KAITO LOVE♪さん» あれいいですよね！ もうアレのおかげでKAITO廃になったようなものです。 コメントありがとうございます。 (2016年6月26日 23時) (
レス) id: 446f8adddd (このIDを非表示/違反報告)
KAITO LOVE♪ - KAITO アンインストールに涙腺崩壊しました…………。 (2016年6月26日 13時) (レス) id: d76faaf4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：糸魚川翡翠 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0327/
作成日時：2015年11月6日 15時
