笑う月影【ツイステ】

冷酷アンサー！act.1 ページ14

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〜鏡の間 入学式会場〜




リドル ｢『 首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』！！！｣



リドルが自身のユニーク魔法を使いグリムを捉えた


グリム ｢ふぎゃっ！？なんじゃこりゃ！？｣

突如首にガチャりと自身を捕縛するハートの首輪に驚くグリム。


リドル ｢ハートの女王の法律・第23条
『 採点の場に猫を連れ込んではならない』

猫であるキミの乱入は重大な法律(ルール)違反だ。
即刻退場してもらおうか。｣

淡々とグリムに己が捕まった訳を説明するリドル。




グリム ｢オレ様は猫でもねぇ〜っ！！
こんな首輪すぐ燃やして……

あ、あれ？炎が出ねぇんだゾ！｣


捕縛されただけではなく魔法の行使も封じられてしまう。


リドル ｢ふん！ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない。ただの猫同然さ。｣

リドルのユニーク魔法。
『 首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』は魔力で編まれた首輪をはめられた者の魔法を封じる物。

首輪をはめられたら最後、リドルが魔法を解除するまで魔法が使えない。


自慢の炎魔法を封じられ、猫とまで言われたグリムは少々ご立腹の様子。

グリム ｢に、にゃにー！？
オレ様はペットじゃねーんだゾ！｣


リドル ｢心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ。｣

吠えるグリムを冷たくあしらうリドル。



リドル ｢ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。｣


ドミニク ｢リドルってば手際がいいなぁ〜。｣

特に出る幕のなくなったドミニクはのほほんとした様子で一歩後ろからぱちぱちと小さく拍手しリドルを賞賛した。



アズール ｢いや〜、相変わらず素晴らしいですね。
どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。｣

ドミニクに続きリドルを賞賛するアズール。



ドミニク ｢うんうん、アズールくんもそう思うよねっ！｣

自分の事のように興奮しながら同意するドミニク。



アズール ｢ええ、勿論。
絶対に欲しい……じゃなくて。僕なら絶対にかけられたくありません。｣


一件落着し、和やかに談笑するドミニクとアズール。
リドルも満更でも無さそうだ。




思い出したようにドミニクは、再び自身の影を踏みユニーク魔法を発動し、3人の影を形成した。


悪ガキ3人にこう告げる。

ドミニク ｢今回はこれで多めに見てあげる。
でも…、またしようもんなら分かってるよね？｣


頷くのを確認しユニーク魔法を解除するドミニク。



グリム捕獲一件落着！




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