いや、最悪の出会い ページ5
マストから飛び降り、皆の前に音もなく着地する。
青い髪に紫の瞳、加えて高めの背丈は、人を魅了するには十分過ぎる要素を持っていた。
『まったく、あぶないねぇ。命知らずは馬鹿を見るよ?』
呆れたように低めの声をかける。
金髪青年…クラピカとスーツの男性…レオリオはポカンと口を開けていた。
船長「おい!お前はどこにいた!?」
喝を入れるように船長の怒鳴り声がひびく。
それに2人も我にかえったようだった。
『どこって…マストの上だけど?』
当たり前のようにしれっと答える彼女に、全員が絶句した。
あの嵐の中、マストにいて無事なはずがない。
にも関わらず、彼女は静まり始めた嵐を走る船の上で呑気に欠伸をしている。
既に雨は止んでいた。
『話は聞いていたよ。面倒臭くてね、出なかった』
更にしれっと問題発言。
船長「ほお?なら俺の質問に答えてもらおうか」
その言葉に面倒臭そうな顔をして、彼女は答え始める。
『苗字はヤリオット。名前は教える気がないし教えても意味はないよ。
志望理由は人探し』
ぽりぽりと頭を掻きながら適当MAXでこたえる。
船長「…」
『ま、落ちてもいいんだけどね。あたしァライセンスあれば便利だなー♡ぐらいにしか考えてないから』
船長「…くっくっく、はっはっはっはっ!!今年は面白いじゃねぇか!
いいぜ、4人共俺が責任持って審査会場最寄りの港まで連れてってやるよ!」
威勢良く言う船長に、クラピカとレオリオは不満を抱かざるを得なかった。
確かにツンツン頭の少年…ゴンを助けたのは感謝している。
だが、自分たちは必死でこの船長の簡易試験をくぐり抜けたのだ。
それが、こんなぽっと出の女にクリアされている。
船長「おっと、せめてお前さんの名前くらい教えてもらおうか」
『…A。そんなに個人情報を知りたいかい?』
船長「オレを変態みたいに言うな」
一部不穏な空気を漂わせ、船は港へ向かう。
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KOHAKU - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
KOHAKU - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 一日必ず一話更新します(キリッ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2Dの皆は俺の嫁(一部除く) | 作成日時:2014年4月15日 23時