昔のお話 ページ21
もう何年も前の事だろうか。
まだ、ヒソカが少年と呼べる年くらいの頃だ。
いつものように組手を終え、二人で木の根元に座っていた時の事。
ヒ「…ねえ、師匠」
何やら神妙な面持ちでヒソカが話しかける。
『…なんだい？』
ヒ「師匠は、人を殺すんだよね」
『ああ、殺すね。あんたも殺してるじゃないか、今更何なんだい？』
ヒソカは下を向いたままそれ以上言葉を紡ごうとはしない。
ふぅ、と一息ついて彼女は語りかける。
『いいかい、ヒソカ。人間ってのは、元素っていう小さい粒で出来ている』
ヒ「…は？」
『まあ聞きなよ。で、元素ってのはこの世の全てを創り出しているんだ。
だから、最初は纏りが無かった。それが
たまたま纏まって
たまたま生物がうまれて
たまたまそれが増えて行って
たまたまそれが陸に上がって
たまたまそれが陸地に適応出来るように進化して
たまたまそれが知能を持って
たまたま滅亡の危機に陥って
たまたま生き延びた生物が更に知能的進化を遂げて
たまたま自我を持って
たまたま種の繁殖本能がうまく働いて
たまたま現在に至るんだ』
ヒ「…ゲシュタルト崩壊してきた」
『だろうね。まあ、要するに昔一歩違えばあたしたちは魚のような姿だったっていうわけだ』
人差し指をヒソカの額に当て、じっと見つめる。
『だから、この世に生を受けているのは偶然に過ぎないんだ。
その上皆自我を持っている以外同じときた。
そんな量産型ロボットみたいなもの、壊して何が悪いんだい？』
それはあたしたちも同じだけどね、と彼女は笑う。嗤う。
『それでもダメだったら、快楽でも見つければいいさ。
例えば、あたしは人の死ぬ時の苦悶の表情が好きなんだ。だから殺す』
はたからみれば狂っているようにしか見えないだろう。
けれど、この時のヒソカには如何にもな素晴らしい正論にしか聞こえなかったし、この後もこの理論は正しいと想い続ける。
この後、彼は強者と戦う事を快楽とした。
それに師が何でそうなった…と頭を抱えるのはそう遠くない話。
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ＫＯＨＡＫＵ - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (
レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ＫＯＨＡＫＵ - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 一日必ず一話更新します(ｷﾘｯ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2Dの皆は俺の嫁（一部除く） | 作成日時：2014年4月15日 23時
