肆。あたし、行灯袴なんですけどっ！？ ページ4
「いやぁ、最初断られた時はどうしようかとおもっちゃったわ！説得してくれてありがとう三日月！」
「なに、雑作もないことさ。これでAは俺と同じ部隊だ。」
良かったなと三日月に頭を撫でられても、Aは上機嫌でにこにこしています。
「だけど大丈夫なの？」
「ん？」
「さっき主様の部屋から人の倒れるような音が聞こえたんだけど…？」
「ああ、主は最近酷く疲れていたようでな？意識を失ったように眠ってしまったんだ。」
「そう、お忙しいのね…今度肩揉みでもしてあげようかしら？」
「心配は無用。起きたらきっと眠った分以上に忙しいだろうから暫くはそっとしてやっといた方が良いだろうよ。」
はははと笑う三日月は嫌に清々しく見えました。ですが審神者との付き合いが長いのは三日月の方なのでそういうものかとAは頷きました。
「ねぇねぇ三日月、部隊ってことはこれから一緒に戦う、他の刀達もいるのよね？あたし、挨拶に行きたいんだけど。」
「ふむ、それは構わないんだが俺たちは日々各々が自由に過ごしてると言っても過言では無くてな…」
この本丸に属する刀達は内番をこなす者、鍛錬に打ち込む者、のんびり過ごす者等々と好きに過ごしているのです。
「そっか、じゃああたし挨拶廻りして来ようかしら？」
「夕餉の時間で良いのではないか？主が皆が集まった時に紹介すると言っていただろう？」
「それはそうなんだけど、やっぱり挨拶はた
「ぅおりゃっ！」
バサリと大きな音を立てて誰かが突然背後からAの袴を捲り上げました。
「おお、女物の下着か〜！こりゃ徹底してるな、おーい厚に鶴丸！鶴丸が正解だったぜ！」
「はっはっは！俺の言った通りだっただろう！驚いたか？ってこりゃあ驚いた……獅子王！早く袴を戻してやれっ！」
「え？」
「その子はっ！」
女の子だ、と鶴丸が叫んだ瞬間、殺気が走り獅子王は咄嗟に袴から手を離ししゃがみ込みました。はらはらと獅子王の髪が床に落ち、あと少し遅ければと顔を青くします。
「あわわわわ……俺、首繋がってるよな？！」
「今は、よ？その首、椿のように落してあげるわ！！」
「いやぁ、新入りの女みたいなヤツってAだったのか……。」
「悪ィ、獅子王。骨は後で拾っとくわ。」
「助けるつもり無いのかよ！」
しみじみと驚きを噛み締める鶴丸と南無三と手を合わせる厚。後ろから鬼気迫る顔で追いかけてくるAと獅子王は散々です。
三日月だけは「眼福眼福」と呟いたのでした。
参の後、肆の前。審神者の執務部屋にて→←参。あたし、自分で歩けるんだけど？
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菱神 昂(プロフ) - 特にリクエストはいただかなかったので、祭り会場は小ネタ置き場に改造いたします。 (2015年5月1日 20時) (
レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
菱神 昂(プロフ) - 御礼祭リクエスト受付は本日21時からです。リクエストは必ずお知らせを熟読された上でお願いします。ある意味キーワードの代わりとなりますのでよろしくお願いいたします。著者。 (2015年4月30日 14時) (レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
菱神 昂(プロフ) - (3k猫*´∀`*){よきかな〜♪さん» コメントありがとうございます！この章から漸く本線が始まるなという感じです。今から更に盛り上がる筈ですのでこれからも椿切と本作をよろしくお願い致します！ (2015年4月9日 23時) (レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
(3k猫*´∀`*){よきかな〜♪ - お〜！だんだん話が盛り上がってきましたね！更新頑張ってください！ (2015年4月9日 19時) (レス) id: fdc932d927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菱神 昂 | 作成日時：2015年3月6日 23時
